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話題のサービス「LINE」関係者インタビュー

「ユーザーの声がつくるLINE」1億人ユーザーを目指すLINEの成長戦略に迫る【第3弾マーケティング編】

 2012年世界ユーザー1億人を目標に、躍進を続けるLINE。今や日本の国境を超え、東アジアをはじめ、中国やアメリカへ拡大し、世界市場を席巻しつつある。2011年6月中旬のサービスリリースから、スマートフォンアプリの代名詞になるまでサービスを成長させたマーケティング戦略を、ウェブサービス本部 事業戦略室 マーケティングコミュニケーションチームの矢嶋聡氏と金子智美さんにうかがった。(バックナンバーはこちら)

「LINE」「NAVER」「Livedoor」サービスの枠を超えたマーケティングチーム

 NHN Japanはハンゲームを展開するゲーム本部と、「NAVER」「Livedoor」「LINE」となどを展開するウェブサービス事業部の2つに大きく分かれている。

 今回お話をうかがった矢嶋氏と金子さんは、Webサービス事業部が展開するサービスを枠にとらわれずに、一括してマーケティングコミュニケーションを横断的に行っている。

 マーケティングコミュニケーションチームは役割ごとに、PR、Webマーケティング、マスマーケティングというサブチームに分かれている。金子さんはそのPR部門に所属し、矢嶋氏はマネージャーとして全体を統括している。チームは矢嶋氏を含めて9名で、Webサービス本部のサービス全てを見ている。

NHN Japan株式会社 ウェブサービス本部 事業戦略室
 マーケティングコミュニケーションチーム 金子智美さん

 「私はPRチームの中で、ユーザーコミュニケ―ションスタッフという肩書です。公式のTwitterアカウントやFacebookページ、ユーザーを招いたイベントを通じて、ユーザーと直接やり取りをしています」(金子さん)

コミュニケーションプランニングをシームレスに

 NHN Japanは、マーケティング/PR業務をサービス別ではなく、役割ごとに横ぐしで行う体制をとっている。そのメリットとデメリットをたずねてみた。

 「プロモーションの視点からみると、広報は広報だけといった縦割りではなく、俯瞰的な視野を持てる。それによって、全体のコミュニケーションプランニングがシームレスにできる。ここが他社と大きく違うところ。また、あらゆるサービスを見ることで、蓄積した知見を流用できる」(矢嶋氏)

NHN Japan株式会社 ウェブサービス本部 事業戦略室 シニアマネージャー
マーケティングコミュニケーションチーム マネージャー 矢嶋聡氏

 「たとえば、LINEはテレビCMによってサービスが伸びたイメージを持たれていますが、実際はユーザーと密にコミュニケーションをしながら伸びてきた経緯がある。そのルーツはNAVERにある。NAVERを日本市場で立ち上げる時、GoogleやYahooとどう差別化をしていくかが課題だった。そこで、ユーザーと1対1の関係性を築くことが大事という考え方が出てきた」(矢嶋氏)

 TwitterやFacebook、そしてイベントを通じてユーザーから良い意見も悪い意見も、時には厳しい意見をもらう。そして、そのユーザーの要望を自社サービスにフィードバックして、改善するPDCAサイクルを回す。NAVERの事業を通じて積み重ねていた経験が、LINEの成長に活かされている。

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この記事の著者

安成 蓉子(編集部)(ヤスナリ ヨウコ)

MarkeZine編集部 編集長1985年山口県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。専門商社で営業を経験し、2012年株式会社翔泳社に入社。マーケティング専門メディア『MarkeZine』の編集・企画・運営に携わる。2016年、雑誌『MarkeZine』を創刊し、サブスクリプション事業を開始。編集業務と並行して、デジタル時代に適した出版社・ウェブメディアの新ビジネスモデル構築に取り組んでいる。2019年4月、編集長就任。プライベートでは2児の母。...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2012/11/26 10:00 https://markezine.jp/article/detail/16718

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