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MarkeZine編集部が行く!ネットショップオーナー探訪

第2回 「北国からの贈り物」


お待たせいたしました! ネットショップ探訪第2回のゲストは、楽天市場 ショップ・オブ・ザ・イヤーを3年連続受賞した実績を持つカリスマショップ「北国からの贈り物」の店長・加藤氏とバイヤーの渡木氏です。ショップの成り立ちから、ヒット商品誕生の裏話まで…、これを読めばあなたのお店もカリスマショップになれるかも!?

インタビュー相手
「北国からの贈り物」店長 加藤氏敏明氏、新商品・企画マネージャ 渡木健氏
カニ、イクラ等の魚介類から、ジンギスカン、スープカレー、デザートなど「旬」な北海道の特産品を扱うネットショップ。楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー2005 グルメ食品ジャンル賞受賞など、数々の賞に輝く。TV・雑誌等でも幅広く紹介されている。

「北国からの贈り物」のはじまり

編集部
今日はよろしくお願いします!
加藤
お願いいたします。
編集部
ネットショップ「北国からの贈り物」はもともと、加藤水産という、カニの卸さんから始まったんですよね。
北国からの贈り物(楽天市場)
加藤
そうですね。
編集部
リアルでも商売を展開されていたのに、オンラインショップをはじめようとしたきっかけはなんですか?
加藤
加藤水産は父が経営していて、私は東京の設計事務所に勤めていたんですよ。勤めて3年目ぐらいに北海道出身ということから、上司に「美味しいカニを食べたいんだけどどこかしらないか?」と聞かれまして。
編集部
なるほど。
加藤
カニであれば、親父に聞こうと思って電話したんですよ。「うちの会社の上司がカニを食べたいって言ってるんだけど、いくらぐらいするの?」って。当時は値段とかまったく気にしてなくですけど、親父から聞いた値段を言ったところ上司が「そんなに安くていいのか?」と驚いて。その流れで注文をもらったんです。その後、めちゃくちゃ美味しかったぞと喜ばれて。お前の会社はあれで赤字じゃないのか?なんて心配もされました(笑)。
編集部
(笑)。
加藤
そこで初めて、東京の人はカニを喜んで食べてくれるし、相場的にも安いと思ってくれるようだと知ったんですね。それから、会社の上司とか同僚とかがカニを買ってくれるようになったんです。それで、カニって儲かるんだなーと気づきました。それががきっかけで新しい事業をはじめようと思ったんです。そのときは97年ですね。97年のころはインターネットでモノが売れるというニュースが流れていたので、じゃあもしかしたらカニが売れるかもしれないと思い、97年の12月に会社からもらったボーナスでパソコンを買って、半年かけてホームページをつくったんです。
編集部
「カニってなんか売れそう」というのが出発点だったんですね。
加藤
そうですね。実家がカニの卸だったのは大きかったですね。
編集部
最初の売上はどうでしたか?
加藤
最初は月に1件の注文でした。そんなに売れるとは思ってなかったのですがやっぱり売れませんでした(笑)。

24時間365日フル稼働!の日々

編集部
最初から、楽天ではじめたんですか?
加藤
いや最初は、自社サイトです。月500円のプロバイダーと契約してました。で、半年ぐらい続けているうちに、1,000件アクセス数があると1件売れると気づいたのです。10,000件のアクセスで10件、100,000件のアクセスで100件売れると感覚的にわかって、じゃあ100,000件のアクセスを集めようと思って。
編集部
わかりやすいですね。
加藤
そう、とにかく目標がわかりやすかった。そこで、100,000件のアクセスと集めるためにはどうしたらよいだろうと考えたのですが、広告は高かったので、懸賞サイトなどにプレゼントを提供しました。当時カニをプレゼントするというサイトは無かったので、どんどん応募が増えるとともに、注文も増えていって。メールで応募がくるので、メールアドレスをコピペして、メルマガの顧客リストも作っていき、そのリストに当選者発表メールを送ったりしてました。自分でも楽しみながら、お客さんをどうやって喜ばせるかを考えてましたね。
編集部
懸賞サイトに登録するのは無料だったのですか?
加藤
懸賞サイトもいろいろな景品を集めていたので、登録するとトップページで紹介してくれたりしてくれたんですよ。地道な努力でアクセス数を集めてました。とにかく、「1,000件アクセスがあると1件注文がある」という確信はあったので、あとはアクセスを集めればよいと思ってやってました。2001年10月までは1人でやってましたが、それ以降は通販事業という事業部をたてて。1人でやっていた時の売上は月500~600万ぐらいで、1日30件受注を受けたら限界でしたね。30日フルで1日24時間働いていた感じでしたよ(笑)。
編集部
1ヶ月フル稼働!す、すごいですね。
加藤
結局、3年間は1人で頑張りました。ただ、やはり体力的に厳しかったのと、家族と温泉旅行でもいきたいなーと思いはじめたりして…、弱気になったんですね(笑)。で、人を採用するしかないなと。もう一つの目安としてメルマガ会員が100,000件になれば、組織的な運営になってもやっていけるだろうと目標は決めてましたので、そのタイミングが2001年10月だったんです。時期的にも12月が一番忙しい時期なので、その前に体制を整ええようと思っていたのでちょうどよいタイミングでした。

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2007/02/06 18:53 https://markezine.jp/article/detail/200

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