SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第99号(2024年3月号)
特集「人と組織を強くするマーケターのリスキリング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

マーケティングオートメーションの真の運用は、本質の理解から始まる。(AD)

人工知能を搭載して真の自動化を実現!MAを超えるマーケティングプラットフォーム「B→Dash」の魅力

 マーケティングオートメーションツールとはいっても、ツールを導入しただけで、全ての課題が自動的に解決するわけではない。それを使いこなすためには、営業の知識・ノウハウを理解した上で、シナリオの設計や運用を行う必要があることが前回明らかになった。そこで今回は、マーケティングプロセスの一気通貫を実現し、また人工知能(AI)という最新技術が搭載された、次世代型マーケティングプラットフォーム「B→Dash」で実現する真の自動化について、2015年11月に10億円の大型資金調達をしたことでも話題の株式会社フロムスクラッチ 代表取締役 安部泰洋氏に伺った。

オートメーション=自動化とはどこまでを指すのか

MarkeZine編集部(以下、MZ):前回は、設計や運用の難しいマーケティングオートメーション(以下、MA)ツールを活用するための注意点をお話しいただきました。では、MAの“オートメーション=自動化”とは何なのでしょうか。また、その本質はどこにあるのでしょうか。

株式会社フロムスクラッチ 代表取締役 安部泰洋氏

安部:“オートメーション”と呼ばれつつも、メールマーケティングのツールとあまり変わらないと感じる方もいるかと思います。いわゆるステップメールのように、文章のパターンを多く用意し、開封したかどうかを見ることができるのは一緒かと思います。現在のMAツールと呼ばれているものは、そこから行動のトラッキングをとることで、顧客の行動を全て定量化=スコアリングし、顧客の行動に応じた施策展開を自動化させていくことを可能にしました。しかし、メール文章やシナリオなどを設計するのは人間なので、その部分は真の意味での“自動化”とはいえないわけです

 究極の自動化を実現しようとした場合、私は人工知能(以下、AI)のサポートが不可欠になってくると考えています。AIにあらゆるデータを解析させることで、「どのようなユーザーにどのような内容のメールを送れば反応率が高まるか」が明らかになります。このようにして導きだされた示唆からメールを生成して送れば、完全なオートメーション化が実現するのです。現在、当社でも早い段階からAIの研究開発に取り組み、「B→Dash」にも機能の一部として搭載しています。(関連記事はこちら)

ツールやデータの分断が生むジレンマ

MZ:人工知能が作業のサポートをしてくれることで、マーケターの負担削減にもつながりそうですね。また現状、顧客管理ならCRM、販促集客ならMAと、ツールが分断されていることも問題なのではと思いますが、そのあたりはいかがでしょうか。

安部:そうですね。分断されたフェーズのそれぞれの最適化が、必ずしも収益の最大化につながらないところが、マーケティングの難しいところです。仮にWEB解析とMAとSFA(営業支援システム)が分断されている場合、まず集客管理をしているマーケターは、WEB解析でいかにCPA(1獲得当たりの単価)を抑えてコンバージョン、ここではリード獲得数を増やすかに注力します。

 次に販促・CRMでは獲得したリードをMAで育成(ナーチャリング)し、営業にできるだけ沢山の受注確度の高いリードを送る。そして営業は、送られてきたリードをSFAで進捗管理しながら多くの受注が取れるよう頑張ります。しかし、CPAの低い多くのリードは見込み確度の高いリードといえるのかどうかが今大きな課題となっています。

MZ:具体的にはどういうことですか。

安部:例えば人材紹介会社が、低CPAで登録者をいっぱい増やしたとしても、その登録者の80%が70歳以上の高齢者だったりすると、営業であるキャリアカウンセラーはその全員をクライアントに紹介できないですよね。しかし、マーケターがCPAとコンバージョンだけ追っていると、こういうことも起こり得るわけです。もちろん、前回も話しましたが、MAも営業や数字のことをわかっていないと、良いリードは送れません。(関連記事はこちら)

 つまり、CPAの低減を追い求めるあまり、収益につながらない見込み客の獲得ばかりすることで、収益につながらない見込み客の育成や管理が発生してしまうのです。CPA至上主義は、収益を最も効率的に高められるプロセスや方策を見落としてしまう危険性を孕んでいます。

 このような教訓から学べることは、CPAはどんなに高くても、受注率が格段に高いリードを提供できるのであれば良いということです。例えば平均CPAが15,000円のところ、あるチャネルのCPAが10万円かかるとします。でも受注率は通常の5倍あって、かつROI(投資対効果)もはるかに高かった場合、喜んで10万円払うというのが経営者の気持ちです。

 つまり、こういったマーケティングの集客担当と、CRMのMA担当と、営業担当が分けられているために起こるジレンマや、ツール・ベンダー・データがそれぞれ断絶されているゆえに発生する問題を起こさないためには、一気通貫でマーケティングプラットフォームを構築することが重要になります。

次のページ
マーケティングプロセスを一気通貫で最適化

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
関連リンク
マーケティングオートメーションの真の運用は、本質の理解から始まる。連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

東城 ノエル(トウジョウ ノエル)

フリーランスエディター・ライター 出版社での雑誌編集を経て、大手化粧品メーカーで編集ライター&ECサイト立ち上げなどを経験して独立。現在は、Webや雑誌を中心に執筆中。美容、旅行、アート、女性の働き方、子育て関連も守備範囲。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2015/12/17 10:00 https://markezine.jp/article/detail/23435

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング