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モバイル戦国時代を制覇する!mobidec2007詳細レポート

巨大ケータイサイトの舞台裏─サーバー管理の現在と未来

 サーバーシステムの運用に求められることは、障害などを未然に防ぎ、常に安定した稼働を保証することである。株式会社スカイアーチネットワークスのコンサルティング部長 下妻慶一郎氏は、モバイルインターネットにおけるサーバーシステムの運用について、「プロアクティブ」という視点から語った。

劇的な進化を遂げたモバイルインターネットのサーバーシステム運用

 モバイルインターネットのサービスをサーバー管理という視点から見てみると、まずimode開始が1999年、各社のサービスが出そろったのが2000年だから、今年でちょうど7年が経過したことになる。この間、携帯電話端末の進歩はもちろん、ビジネスそのものも大きく変わってきた。当然それを支えるサーバーシステムと運用手法もさまざまな変化を遂げてきたわけである。

 システム構成一つ見てみても、かつての標準的な構成はファイアウォールがあってWebサーバーがあって、データベースサーバーがあって……というごく標準的な構成だった。しかし現在は、ハードウェア/ソフトウェアの機能が格段に向上しかつ安価になった結果、Webサーバーやデータベースサーバーにロードバランサーを導入して負荷分散を行いながら、大規模なシステムを稼働することが当たり前になっている。

株式会社スカイアーチネットワークス コンサルティング部長 下妻慶一郎氏

 さらに次のフェーズとして目前に迫っているのが仮想化。これは1台の物理サーバー上に複数のOSを運用するもので、技術としては4~5年前からあったが、このところのハードウェアの大幅なスペックアップでより現実的な選択肢になっている。

 仮想化には2つメリットがある。1つは最新のハードウェアで古いOSやアプリケーションが使えること。その時々に追加・導入された複数のOSやミドルウェア、バージョンの混在はシステム運用者にとって大きなストレスになっているが、仮想化はこれを解決することができる。

もう1つのメリットは、システムの効率化と最適化が実現することだ。サーバーの台数が急速に増える一方で、高スペックのサーバーの機能を使い切れていないケースが増えている。それを使い切るために、仮想化で複数のOSを搭載するという手法。これによって物理サーバーを減らし、環境コストを低減させようというわけだ。

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この記事の著者

Office Louge 工藤淳(オフィスローグ クドウアツシ)

IT系出版社勤務を経て独立、現在フリーランス。もともと文系出身なので、「非技術者が読んで意味がわかるか?」を考えながら書くのが得意。とはいうものの、楽器から建築、自動車まで何でも注文があれば書いてきたのが、気がついたらIT専門のような顔をして仕事をしているというのはナイショ。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2007/12/26 13:00 https://markezine.jp/article/detail/2354

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