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「AdGang」が選んだ今週の一押しキャンペーン

電話のベルが鳴ればすぐわかる?“静かさ”ネタにした観光PR「電話が鳴ったら猛ダッシュキャンペーン」

 日本でも自治体初のユニークな動画など様々なPR施策が展開されていますね。「ハイジ」のふるさとでは、一風変わったキャンペーンが行われました。海外の広告・宣伝・プロモーション事例情報を提供している「AdGang」からの厳選記事を紹介するこの連載は、毎週水曜日更新です。

キャンペーン概要

 時期:2016年
 国名:スイス
 企業/ブランド:Graubünden Tourism
 業種:観光

この施策、動画の雰囲気もいいんです

 スイスの南東部に位置するグラウビュンデン地方の小さな村、トシュリン。「アルプスの少女ハイジ」の舞台としても知られるこの地方は、大自然に囲まれ、非常に静かでのどかなことで有名です。

 あまりに静かで、村の中心にある公衆電話の呼び鈴がトシュリンの全人口166人に聞こえるほど。

 グラウビュンデン観光局はこの“静かさ”に着目。

 トシュリンの静寂をフックにして同地をPRするために、「The Village-Phone promotion(電話が鳴ったら猛ダッシュキャンペーン)」を実施し、様々なメディアに取り上げられ、大きな話題になりました。

 キャンペーン内容はシンプル。参加者がやることは、ただトシュリンの村の中心にある公衆電話に電話をかけること。

 もしも村の住民が誰も電話に出られなければ、参加者の勝ち。この村に招待してもらえるか、何か特別なプレゼントが貰えます。

 キャンペーン期間は6日間。電話の呼び鈴が聞こえた途端、村人たちは仕事を途中でほっぽり出して、猛ダッシュで電話に向かいます。

 

 子どもたちも……

 おじさんも……

 ちなみに、住民が電話に出たら参加者の負け。

 残念ながら参加者はプレゼントを貰えませんが、代わりに住民との会話を楽しめます。相手の顔は特設サイト上で見ることもでき、会話を通してトシュリンへ行ってみたい気持ちが増す人も。

 同キャンペーンは多くのメディアでパブリシティを獲得し、瞬く間に話題に。キャンペーン期間の6日間で、3万件を超える電話、そして3,900件を超える会話が成立しました。

 また特設サイトのPVは150万を超え、メディアを通し230万以上の人々との接触に成功

 プレゼントを貰えなかった参加者も、住民と話ができて喜ぶ人が多かった今回のキャンペーン。この村ならではの“ユニークさ”と“温かさ”が詰まった観光PR施策のご紹介でした。

動画はこちら

 

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 記事転載元:AdGang

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この記事の著者

山田 健介(株式会社PR TIMES)(ヤマダケンスケ (PR TIMES))

著者Twitter著者Facebook●About / PR TIMES Inc ・プレスリリース配信サービス「PR TIMES」の運営 ・ブログマーケティングサービス「ブログタイムズ」の運営 ・WEBクリッピングサービスの提供●About / Vector Group コアバリューである「モノを広める」スキルを通じて、企業・消費者の皆様をマッチしたサービスを提供しています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2016/08/24 08:00 https://markezine.jp/article/detail/24838

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