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クルマもスマホで調べる時代に、Facebookが可能にするマルチデバイスでのターゲティングとは

2016/12/20 10:00

 「モバイルシフト」を大きなテーマとして捉えるFacebookは、その推進のため、積極的にセミナー活動などを行っている。2016年11月には、自動車業界向けの「Mobile Moves Auto」が開催され、同社が持つ主力サービスであるFacebookやInstagramなどが、同業界のマーケティングにどのような効果をもたらすかについて、本国アメリカの事例も交えながら語られた。

Facebookは「モバイルのマーケティングプラットフォーム」である

 最近発表された調査結果(※1)では、モバイルからのトラフィックがPCを超えたとも言われる。不可逆だと考えられるこの流れは、各業界の「モバイルシフト」を加速させている。今や全世界で18億人が利用するサービス、Facebookも例外ではない。彼らは自社サービスを「モバイルのマーケティングプラットフォーム」でもあると宣言し、EC事業者の誘致などに積極的だ。

会場のCOTTON CLUBは、自動車業界関係者で埋め尽くされた

 自動車業界を対象とし、「Mobile Moves Auto」と銘打たれた今回のセミナーでは、FacebookやInstagramがどのようにマーケティングを加速させるのか、本国アメリカの担当者なども交えて語られた。

※1 モバイルからのインターネット利用がついにデスクトップを追い越す― StatCounter調べ,TechCrunch 参照

進む「モバイルファースト化」 自動車購入の検討にもスマホを活用

 まず登壇したのは、Facebook Japan代表取締役の長谷川晋氏。同氏は冒頭で、自動車を「20世紀最大の発明のひとつ」と称える一方、それと同じ程度のインパクトを持つトレンドとして「モバイルシフト」を挙げ、FacebookやInstagramがそのような時代において、どのような貢献をもたらせるかを語った。

Facebook Japan 代表取締役 長谷川晋氏

 同氏はアメリカの広告マーケットを例に挙げ、2016年にTVとデジタルがほぼ同じ規模にまで成長していることを指摘。またオーストラリアでは、モバイル単体でもすでにTVと並ぶ市場規模を有していることを紹介し、この流れはますます加速するだろうと語った。

 長谷川氏いわく、日本国内の18歳から49歳の自動車購入経験者のうち、66%は「モバイルファースト層」であり、自動車という高価な製品の検討においても、モバイルは積極的に活用されているという。他にも、日本におけるスマホ人口が5,500万人を超えた点、メディア接触時間が10年間で7倍になった点などのデータを例示し、それによって「モバイル動画がコミュニケーションの主役に躍り出る」と断言した。

 「Facebookだけでも、動画は世界中で毎日80億回も再生されています」(長谷川氏)

スキップされないためには「最初の3秒」。字幕スーパーの重要性も

 続いて登壇したのは、広告会社での豊富な経験を持つFacebook Japan執行役員本部長の中村穣氏。長谷川氏から引き継ぐ形で動画の重要性を語った同氏は、動画広告の効果について説明。いわく、動画広告と静止画広告を比較したところ、動画広告のほうが認知効果が9ポイントも高かったという。

 しかし、動画広告最大の壁は、視聴者が再生をスキップしてしまうこと。中村氏はこれについて、「最初の3秒」が重要だと語り、その真意を説明した。

 「3秒以上動画を視聴した人の65%は10秒以上視聴し、さらにその45%以上が30秒以上視聴することがわかっています。モバイル動画では『最初の3秒』でいかにインパクトをもたらすかが重要です」(中村氏)

Facebook Japan 執行役員本部長 中村穣氏

 同氏はまた、動画広告におけるFacebook特有の仕様である「(デフォルトでは)音が出ない」ことにも言及。アメリカ・トヨタのカムリのTVCMとFacebook用CMを並べて再生し、「字幕スーパー」を利用することの重要性を語った。


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