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2017年、加速するVRマーケティング トップランナーに活用の可能性を聞く

 VR元年と言われる2016年、様々な企業がイベントなどでVRを活用するようになり、PlayStation VRのリリースなどもあったことで話題にのぼるようになった。その中から、今回は自社でハードウェアの開発からVRマーケティングの支援まで全て行う、博報堂グループのスパイスボックスの子会社WHITEの代表取締役社長 神谷憲司氏に取材した。

Google認証受けた国産ゴーグルを提供

 WHITEは、バーチャルとリアル、つまりインターネットとモノを掛け合わせて、広告領域などで新しい体験を創出している企業だ。企業のミッションを、“新しい、を価値にする”とし、IoTやAI、今回のテーマであるVRなど、取り組みは多岐にわたっている。

 VR事業に関しては、コンサルティングも行っているが、主力商品として自社製ゴーグルを提供しているというが大きな特徴だ。まず、 “触れるVRゴーグル”として自社開発した「MilboxTouch」。通常、ゴーグル内のスマートフォンを操作することはできないが、特殊なシールを搭載することでタッチ・スワイプ・スクロールなどの簡単な操作ができるようにしている。

 また、タッチは出来ないが汎用性の高い「Milbox」は、日本で2番目に「WWGC(Works With Google Cardboard)」と呼ばれる、Googleからの認証を取っている。3ヶ月に1回、Googleの厳しい品質チェックを受けているため、歪みやズレがなく、高品質のVR体験ができる。さらに、GoogleやYouTubeの公式アプリと連携しており、最適な環境でVRコンテンツを閲覧できる。

 「VRのゴーグルは、大きさやレンズの種類の違いで、焦点距離がズレてしまって、見え方が全く変わってしまうんですね。少しでも歪んでいると、ちゃんとした映像が見られないだけでなく、揺れたときに酔いにつながって身体に影響を及ぼす場合もあります。

 しかし、Googleの認定はとても厳しくて、そういった歪みは一切許されません。昨今、YouTubeは良質なコンテンツが急激に増えていますが、認定されたゴーグルであればそれらを高品質なVRで体験できます」(神谷氏)

株式会社WHITE 代表取締役社長 神谷憲司氏

2025年、市場は10兆円規模との予測も

 WHITEではこれらの商品開発を中心に、VRに関する取り組みを積極的に行ってきた。そして現在、VRのマーケティング活用法を考えるフェーズに入っており、同社では「VRマーケティング」というキーワードを掲げている。

 周知の通り、VRは仮想空間を現実であるかのように知覚させる技術だ。VR元年と言われている2016年、家庭用ゲーム機器からスマートフォンアプリ、大手企業のイベントや、ライブ配信、アトラクション型広告まで、様々な取り組みが行われた。ゴールドマン・サックスの調査レポートによれば、市場は2025年に10兆円の規模になると予測されており、大手企業のみならず、スタートアップの企業もどんどん参入が進んでいる。

netWIN ゴールドマン・サックス インターネット戦略ファンドより
(PDF:http://www2.goldmansachs.com/japan/gsitm/report/pdf/2016/flashrept_20160803.pdf

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東城 ノエル(トウジョウ ノエル)

フリーランスエディター・ライター 出版社での雑誌編集を経て、大手化粧品メーカーで編集ライター&ECサイト立ち上げなどを経験して独立。現在は、Webや雑誌を中心に執筆中。美容、旅行、アート、女性の働き方、子育て関連も守備範囲。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2016/12/19 11:00 https://markezine.jp/article/detail/25758

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