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日本の常識にとらわれない! 百度の検索データから探る「中国で成果を出すための3原則」

2017/06/22 10:00

 5月29日から6月1日に行われたアドバタイジングウィーク・アジアの2日目、百度日本法人の和田彩美氏とヤフーの坪井伸展氏による「中国デジタルマーケティングで効果を出すための3原則」のセッションが行われた。両社は昨年11月に業務提携を発表し、ヤフーは百度広告を販売する日本総代理店となっている。訪日外国人客向けのインバウンド訴求や越境ECが注目される中、百度の膨大な検索データを活用したデジタルマーケティングのポイントが語られた。

中国のネット人口は日本の約7倍

和田:百度日本法人(以下、バイドゥ)の国際事業本部に所属する和田彩美と申します。本日は、ヤフーの坪井さんと一緒に「中国デジタルマーケティングで効果を出すための3原則」をテーマに講演をお届けします。坪井さんからも自己紹介と今日の意気込みをお願いします。

2人写真
左:バイドゥ株式会社 国際事業本部 検索事業部 事業部長 和田彩美氏
右:ヤフー株式会社 マーケティングソリューションズカンパニー
検索広告事業本部 カテゴリーインサイト部 部長 坪井伸展氏

坪井:ヤフーのカテゴリ―インサイト部の坪井伸展です。実は、日本と中国マーケティングに関する考え方には共通する点が多いんです。本日はリスティング広告のサービス提供をしてきた立場から、中国デジタルマーケティングのヒントをお話ししたいと思います。

和田:はじめに、中国のネット市場について説明します。現在、中国の人口は約13億8,000万人。ネットの普及率が53%なので、ネット人口は約7.3億人です。

 その中で百度が提供する検索サービスは、ユーザー数は約6億とネット人口の8割以上をカバーし、1日の平均検索数は約60億回に上ります。検索の他にも、百度地図や旅行・ニュースなど多くのサービスがあり、Yahoo! JAPANのようなポータルサイトに近い展開をしています。

坪井:日本のネット人口は約1億人ですから、スケールが全然違いますね。それだけチャンスがあるということが、中国のマーケット規模から理解できると思います。

膨大な検索データからユーザーインサイトを読み取る

和田:では本題である「中国デジタルマーケティングで効果を出すための3原則」に話を移していきましょう。まずは、「原則1:ユーザーを知る」についてです。

坪井:ユーザーを知ることはビジネスの基本ですが、何もないところから中国のお客様や消費者のインサイトを知ることは難しいですよね。そこで、検索データを活用し、ユーザー像をつかむ方法を解説していきたいと思います。

和田:百度では、リアルタイムで検索されている急上昇ワードや1週間の検索ランキングを見ることができます。その他にもエンタメ・車などのカテゴリごと、ユーザーが住むエリア別など、様々な切り口で検索データを確認することができます。

坪井:たとえば、車カテゴリの検索ランキングを見ますと、2位と3位にホンダとトヨタが入っています。日本のメーカーやブランド名が、中国でも検索されていることがわかりますね。

和田:また、百度が提供している百度指数というマーケティングツールを使うと、ユーザーのインサイトを推測することができます。「日本旅行」というワードを入力して検索しました。

 すると、図のように「日本旅行」と一緒に検索しているキーワードを見ることができます。円の大きさが検索量を表していて、円の中心へ近づくにつれ相関性が強くなります。

坪井:「攻略」と「民宿」というキーワードがありますが、どのような意味でしょうか?

和田:中国語で「日本旅行攻略」は、「どれだけ効率的に日本旅行を楽しむか」を意味しています。「民宿」は、ブームになっている「民泊」のことです。つまり、「日本旅行」というキーワードを検索しているユーザーは、「効率よく日本旅行を楽しみたい」「ホテルではなく民泊を探している」というインサイトがわかります。


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