SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第100号(2024年4月号)
特集「24社に聞く、経営構想におけるマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

定期誌『MarkeZine』デジタルクリエイティブの作法

人生を変えるようなブランドとの出会いを表現する

 2017年、東急エージェンシーで新たに設立されたクリエイティブユニット「TOMO」。その代表を務めるクリエイティブディレクターの渡辺コウキ氏が大事にしているのは、「売上にコミットする」コミュニケーションプランニングだ。そこには、「自分のボスはブランド」と語る渡辺氏の、正面からブランドに向き合い、最大限その価値を表現しようとする姿勢があった。

※本記事は、2019年6月25日刊行の定期誌『MarkeZine』42号に掲載したものです。

同じ目線で企画できるデザインユニットを

株式会社東急エージェンシー エクスペリエンス クリエイション センター コミュニケーションデザイン局 TOMO 渡辺 コウキ氏
1998年東急エージェンシーに入社後、クリエイティブ局配属。デザイナー、アートディレクターを経て、現在に至る。衣料・飲料・食品・教育・空港など多くのクライアントを担当。世の中はコミュニケーションによって幸せにすることができると信じ、ブランド戦略、製品開発に至るまで統合的なコミュニケーションを得意とする。ONESHOW/D&AD/ACCなど受賞。ADFEST 2017 Design Lotus/Print Craft Lotus審査員。

――まず、「TOMO」をなぜ立ち上げたのか教えていただけますか。

 僕は元々クリエイティブ局の出自で、入社後はデザイナーからアートディレクター、クリエイティブディレクターへとキャリアを歩んできました。そうしてお客様と向き合う中で、旧来的な縦割りの仕事の進め方ではクライアントの要望にうまく応えられないケースが出てきました。そのため、戦略からアウトプットまでを一気通貫で考えられるような体制を取らなければと、危機感を覚えていました。

 また、僕自身もコミュニケーションの中でも限られたパートだけを担っていくことへのストレスがあった。その想いを上層部に伝えたところ、自分のスタイルでユニットを持ってやってみることを認めてもらえたので、2017年頃より統合したクリエイティブディレクションを行うユニットとして「TOMO」の活動を開始しました。

――「TOMO」のユニット名の由来、現在のメンバー構成についてもうかがえますか?

 「TOMO」の名前は、共存の“共(とも)”から取っています。というのも、クライアントにも社外の協力会社にも当然社内にも、仕事に対し、同じ目線でともに悩みながら企んでいきたいとの想いがあったためです。

 東急エージェンシーでは「TOMO」以外にもいくつかのユニットがあるのですが、それぞれが理想とする仕事のあり方を体現するために少人数の体制をとっています。「TOMO」は現在、アカウントプランナーと、プランナーの3人体制となっています。

――立ち上げから1年以上経過していますが、「TOMO」が目指しているコミュニケーションの理想的な形はなんだと思いますか。

 現在はクライアントとともに売れるための方法を作ること。売りに対してコミットすることだと考えています。消費者に商品を購入してもらうには、今までは認知から手に取ってもらうまでにいくつかのフェーズが存在しており、広告コミュニケーションという枠の中でアプローチしてきました。

 しかし、多くの人に知ってもらっても、実際に買う場所がなければどうしようもない。つまり、販路も考えなければいけませんし、さらには店舗で接客するスタッフのインナーモチベーションのコントロール、リピートしたいと思わせクロスセルができる商品設計など、クライアントのビジネス目標を達成するためには様々なことに取り組まなければなりません。「TOMO」ではこれまでの広告コミュニケーションに留まらず、モノが動くまでがゴールならそこまでずっと寄り添っていくパートナーでありたいと考えています。

この記事はプレミアム記事(有料)です。ご利用にはMarkeZineプレミアムのご契約が必要です。

有料記事が読み放題!初月1円キャンペーン中!

プレミアムサービス詳細はこちら

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラスをご契約の方は
・こちらから電子版(誌面)を閲覧できます。
・チームメンバーをユーザーとして登録することができます。
 ユーザー登録は管理者アカウントで手続きしてください。
 手続き方法の詳細はこちら

次のページ
話題にしたくなる情報作りが必要

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
関連リンク
定期誌『MarkeZine』デジタルクリエイティブの作法連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、20...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

畑中 杏樹(ハタナカ アズキ)

フリーランスライター。広告・マーケティング系出版社の雑誌編集を経てフリーランスに。デジタルマーケティング、広告宣伝、SP分野を中心にWebや雑誌で執筆中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2019/06/25 15:30 https://markezine.jp/article/detail/31355

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング