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小林佳徳のネットメディア通信

第3回 SNSはビジネスになりえるのか?


国内最大のソーシャルネットワーキング・サービス「mixi」が、東証マザーズに上場して話題になったのは、まだ記憶に新しいところ。今回は、この「SNS」を取り上げます。「SNSはビジネスになりえるのか?」、「実際に儲かるのか?」といった視点で解説していきたいと思います。

人と人をつなげる「ソーシャル・ネットワーキング・サービス」とは

 「ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)」という言葉も、最近すっかり浸透してきましたが、「SNSってなんですか?」という質問に、一言で答えられる人はあまりいないと思います。

 現在のところ、国内では500万人以上の会員数を誇る「mixi」が、その代名詞の地位を確立しましたが、それはあくまでSNSのひとつの形に過ぎないのではないでしょうか。まず最初に、SNSがどのようにネット上に登場し、普及していったのかを簡単に見ていきましょう。

変貌と炎上を経て成長したSNSサイト

 SNSが登場したばかりの頃を振り返ってみると、主に「オフラインにおける友人関係を補完する」という意味合いが強かったと思います。現在のSNSのイメージとはやや異なっていることに驚く方もいるかと思いますが、信頼のおける人同士で互いに個人情報を公開することで自分の立場を明らかにし、日記などの情報の公開範囲を指定することで、限られた人と密なコミュニケーションを図る――そのような「信頼できるネットワーク」を構築することが、SNSの目的とされていました。

 しかし、参加者が増えるにつれ、見ず知らずの人とも趣味嗜好のつながりが生まれ、単なる「人脈ネットワーク」を広げていくことが目的になっていき、その中で 「招待されないと参加できない」という意味合いも薄れていきました。

 その結果、利用者の匿名性が進み、どこまで自分の情報を公開しても問題ないのかが把握しづらくなりました。と同時に、例えば、mixiに開設されたNTTドコモPRのコミュニティが炎上して閉鎖に追い込まれたり、三洋電機社員の個人情報が流出するなどの事件が起き、mixiでは入会時に「本名登録による注意事項」が追加されるようになりました。

 このような紆余曲折を経て成長してきた「SNS」ですが、振り返ってみて筆者が感じるのは「SNSとは“インターネットというメディア”そのものなのではないか?」ということです。

 SNS自体がインターネットで提供されるサービスなのだから、そんなことはあたりまえじゃないか、と思われるかもしれません。しかし、他のネットサービスと比較して、インターネットメディアの特徴をより強く表している、また強みを活かしたメディアだということはできると思います。それを理解するために、もう少しさかのぼって、ホームページが登場し、ブログがブレイクした頃を振り返ってみましょう。

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この記事の著者

小林 佳徳(コバヤシ ヨシノリ)

 1973年山梨県甲府市生まれ。幼少時代にNEC PC6001と出会いコンピュータに興味を持つ。 新潟大学大学院自然科学研究科在籍中にインターネットの可能性に惹かれ、1998年に上京。大日本印刷、ベネッセコーポレーション、と大企業を経験後、livedoor、モバイルファクトリー、イトクロなどのベンチ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2006/11/28 21:49 https://markezine.jp/article/detail/384

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