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特集:現場に再現性をもたらす マーケターが知っておきたい手法&フレームワーク

マーケティングにはファンダメンタルズ×テクニカルの両輪が欠かせない

 テクニック一辺倒のマーケティングには無駄や非効率が潜んでいる──そう警鐘を鳴らし、ユーザーや商品の理解を土台にしたWebマーケティングの必要性を説くのは、北の達人コーポレーションの木下勝寿氏だ。本記事では成果を最大化するためのファンダメンタルズ×テクニカルの概念・技法を解説していただいた。

※本記事は、2022年6月25日刊行の定期誌『MarkeZine』78号に掲載したものです。

マーケティングにはもっとできることがある

株式会社北の達人コーポレーション 代表取締役社長 木下 勝寿(きのした・かつひさ) 氏 1968年神戸生まれ。マンションの1室にてたった1人で起業。独自の Webマーケティングで東証プライム上場を成し遂げ、一代で時価総額 1,000億円企業に。広告運用や商品開発、顧客サポート、システム 開発に至るまでを内製化することにより利益最大化を実現。
株式会社北の達人コーポレーション 代表取締役社長 木下 勝寿(きのした・かつひさ) 氏
1968年神戸生まれ。マンションの1室にてたった1人で起業。独自の Webマーケティングで東証プライム上場を成し遂げ、一代で時価総額 1,000億円企業に。広告運用や商品開発、顧客サポート、システム 開発に至るまでを内製化することにより利益最大化を実現。

──木下さんは2022年4月に『ファンダメンタルズ×テクニカルマーケティングWebマーケティングの成果を最大化する83の方法』(実業之日本社)を上梓されました。本書ではWebマーケティングの全体像について、ファンダメンタルズとテクニカルに分けて捉えることを提唱されています。この考え方について、概念図(図表1)とともに教えていただけますか。

図表1 Webマーケティングの全体像(タップで画像拡大)
図表1 Webマーケティングの全体像(タップで画像拡大)

 ファンダメンタルズマーケティングとは、商品そのものやユーザーのペルソナ、インサイトを分析してコミュニケーションを設計することを指しています。ここで重要になるのは、データからいかに人間の感情を読み取るかということです。一方のテクニカルマーケティングは、クリック率や遷移率、購入率、キーワードなどの数値化できるデータのフィードバックを基に、コミュニケーションを設計していくやり方です。

 ファンダメンタルズとテクニカルは、株式投資の世界で使われてきた用語です。対象企業の事業内容や業績などを分析して将来性を検討し、投資判断をするファンダメンタルズ投資に対し、対象企業の株価の値動きから相場を分析して投資判断をする手法をテクニカル投資と言います。ネット証券の誕生でテクニカル投資が盛んになったことで、対象企業がどんなビジネスをしているか知らないまま投資し、利益を上げる人も出てくるようになりました。

 Webマーケティングの業界でも、似たような変化が起きているように見えます。極端な言い方ですが、テクニカルマーケティングを使えば、商品やお客様のことをまったく知らなくてもある程度のことはできてしまう。ただし、相場という独特の世界観がある金融の世界とは異なり、マーケティングにおいては、ファンダメンタルズとテクニカルの両輪を回していくことが不可欠です。

──確かに顧客や商品の理解が不十分なまま最適化を続けても、どこかで行き詰まってしまうことは多いですね。

 はい。見ていて非常にもったいないのは、テクニカルマーケティングで行き詰まったときに「もう打つ手がない。商品やビジネスそのものがダメなんだ」と判断する人が増えていることです。テクニカルがマーケティングのすべてだと思っているのでそう考えてしまうのかもしれませんが、マーケティングはそんなに狭い世界ではありません。テクニカルでうまくいかないときは、ファンダメンタルズに戻ってみればいい。マーケティングにはもっとできることがあるということを伝えたくて、本書を執筆しました。

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この記事の著者

蓼沼 阿由子(編集部)(タデヌマ アユコ)

東北大学卒業後、テレビ局の報道部にてニュース番組の取材・制作に従事。その後MarkeZine編集部にてWeb・定期誌の記事制作、イベント・講座の企画等を担当。Voicy「耳から学ぶマーケティング」プロジェクト担当。修士(学術)。東京大学大学院学際情報学府修士課程在学中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2022/06/27 08:45 https://markezine.jp/article/detail/39227

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