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現場ノウハウ満載!現役店長に学ぶ「人気ネットショップの作り方」

第2回 自分の商品に思い入れはありますか? ~シャツとネクタイの専門ネットショップ【ozie】~(前編)


 「人気ネットショップの作り方」第2回となる今回は、シャツとネクタイの専門ネットショップ【ozie】(オジエ)店長の柳田 敏正さんにお話をうかがいます。老舗の四代目を支えていたものは、ファッションへの情熱と商品に対するゆるぎない自信。このふたつがいかに大切かを語っていただきました。後編はこちら。

店長紹介
柳田 敏正(やなぎだ・としまさ)
1971年生まれ。法政大学経営学部卒業後、株式会社バーニーズジャパン入社。横浜店でメンズウェア全般の販売に5年間携わり、売上を確保するとともに顧客満足度を上げていくことを身を以って学ぶ。1999年、社長でもある父に請われて、紳士服の企画・製造・卸売業の株式会社柳田織物入社(曽祖父の代から続く会社で、自身は4代目にあたる)。企画・製造・卸売・営業といった従来業務に加え、前職で培った接客対応術とファッションセンス、自社企画・生産ができる環境を生かすべく、自らの発案で2002年にネットショップ【ozie】(オジエ)を立ち上げる。その責任者として運営全般を担い、現在に至る。

紳士服をつくり続けて4代目

株式会社柳田織物は、紳士服の企画・製造・卸売業の会社ということですが、柳田さんで4代目という歴史のある会社なんですね。

はい。現在、社長は父が勤めています。いわゆる同族会社というやつです。

かれこれ7年前に父から仕事を手伝ってほしいと言われ、以前勤めていた洋服のセレクトショップを辞めて今に至ります。そのお店では、接客販売をしていたんですが、そこでの経験はネットショップ【ozie】(以下、オジエ)を始める大きなきっかけにもなりました。

柳田さんが入社された当時は、会社に小売部門はなかったんですよね?

はい。会社での私の役割は、取引先の担当者(バイヤー)に商品を提案して買ってもらう、いわば営業ですね。

以前は接客をされていたということですが、同じファッションを売る仕事といっても、営業と接客はかなり違いますよね。

両方経験して思ったのは、自分は販売のほうが向いているかもしれないということ。こんなことを言うと甘いといわれそうですが、好きなんです、接客が。

ただ、自分で言うのも何なんですが、セレクトショップに就職したくらいですから、ファッションに関するこだわりもあるつもりです。なにより生地を見ながら「この生地であの商品を作ったら…」なんて考える企画の仕事がホントに大好きなんです。考えすぎて徹夜することもあるくらいで。

考え出すと止まらない(笑)。でも、そういう洋服に対する情熱があったからこそ、ネットショップ「オジエ」が生まれたということなんでしょうか。

そうですね。この会社に入ってからは、自分で企画・製造した商品を直接お客様に販売したいと思っていましたが、実店舗を構えるには莫大な資金が必要です。「オーバーストアー」といわれている世の中で、そんな確証のないギャンブルを打つことはできないと思いながら、以前から気になっていたネットショップについて調べていました。

1台のパソコンと少しの経費で開くことができるとはいえ、ひとりでは大変ということで妹を巻き込んで(笑)、2002年9月に、シャツのオンラインショップ【 ozie 】をスタートさせました。

ネットショップの名前の「ozie」というのは、フランス語ですか?

「ozie」というのはフランス語で「柳の小枝」を意味する「osier(オジエ)」からとった造語です。「osier」のままだと読みづらいし、わかりづらいと思ったので。

妹と一緒にショップの名前を考えるときに、名字の「柳田」の「柳」を入れたいという思いがあったので、ファッションにゆかりの深いイタリアやフランスの辞書を調べていて、ピンと来たのがこの「ozie(オジエ)」だったんです。

ネットショップ【ozie】(オジエ)のトップページ。主力商品は、
男性向けのシャツ・ネクタイと女性向けのシャツ。いずれも豊富な商品展開が魅力だ。

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この記事の著者

山田 雅彦(ヤマダ マサヒコ)

大学で経営工学を専攻。総合電機メーカー系ソフトハウスに勤務後、フリーのシステムエンジニア、IT系コンサルタントなどを経て、2000年3月に有限会社サーブを設立。 また、買い物情報のクチコミサイト「買物じょうず」の企画・開発・運営のほか、ネットショップ向けのコンサルティングも行う。著書 『60歳からはじめるネットショップ開業&運営術』 山田雅彦 監修、ナツメ社 『顧客がドンドン集まるホームページの作り方』 山田雅彦 著、ソシム 『最新版 これがバカ売れネットショップだ!』 山田雅彦 著、翔泳社

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2006/12/12 19:37 https://markezine.jp/article/detail/426

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