SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第99号(2024年3月号)
特集「人と組織を強くするマーケターのリスキリング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

滝井秀典のすぐわかるキーワードマーケティング入門

第4回 キーワード広告のクリック率はキーワードの条件次第

キーワード広告のクリック率は「約10%」というセオリーと比較して、自分が出した広告のクリック率が低い、という相談をよく受ける。しかし、条件が違えば当然クリック率は変化するものだ。そんな時は考え方を変えてみよう。

クリック率が「2%」は低いのか?

 最近、こんな質問を受けることがよくある。

相談者A:「オーバーチュアのキーワード広告で1位表示しても、クリック率が2%と低いのですが、どうしたらいいでしょうか?」

 こんなとき、私はこう答える。

私:「どうしようもないので、ほかのことを考えてください」

 「クリック率は概ね10%」というセオリーがあまりにも目立ちすぎて、誤解をしている人が多いようなのだが…。くどいようだが「クリック率10%、コンバージョン率1%」というのはあくまでも単なる目安である。ここでいう「目安」という意味は、例えば「日本の桜は概ね4月に開花する」といっているのとほぼ同じと思ってもらってOKだ。

 桜の花が咲く時期というのは、たとえば北海道と九州ではぜんぜん違う。九州なら3月上旬に桜が開花することもよくある。一方、北海道なら5月上旬まで咲かないこともある。「場所」という条件が違えば、桜が開花する時期はそれぞれ違ってくることには誰も異論はないだろう。

 これと同じことで、「健康食品」という大雑把なキーワードに、「オリゴ糖」の商品広告を1位表示させたって、絶対にクリック率は10%にはならない。せいぜい2%がいいところだろう。一方、「不用品回収 練馬区」というキーワードに「練馬区に対応する不用品回収業」の広告を出せば、確実に10%以上のクリック率となる。

桜の開花時期もキーワード広告のクリック率もあくまで目安

 要するに、条件が違えば当然クリック率は変化するのである。

 しかし、桜の開花時期が3月~5月の間に集中して、決して12月には開花しないのと同じように、キーワード広告のクリック率も、2%~20%の間にだいたい収まる。決して80%とか、0.2%といった数字にはならない。だいたい10%前後に収まる。目安、というのはつまりこういう意味である。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
高いも低いも、キーワードの条件次第

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
滝井秀典のすぐわかるキーワードマーケティング入門連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

滝井 秀典(タキイ ヒデノリ)

日本大学芸術学部卒業。株式会社キーワードマーケティング研究所 代表取締役。 インターネットで検索されるキーワードの投資対効果を瞬時に見分けられる「言葉の研究家」。広告代理店事業、データベースマーケティング会社を経て独立。起業後わずか3ヶ月でペット関連事業のネット通販サイトを業界売上日本一にする。現在は、自ら...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2007/01/09 12:00 https://markezine.jp/article/detail/532

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング