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水野貴明の“技術から学ぶ”アクセスログの読み方

第2回 IPアドレスを理解してアクセス解析結果を“正しく”理解する(前編)


前回は第1回ということで、Webの仕組みが実はアクセス解析に向いていない、ということについて解説しましたが、今回からは実際の解析結果を見る際に、知っておくとより理解が深まる技術的な事柄について紹介していきましょう(前編)。

IPアドレスとは

 今回紹介するのは「IPアドレス」です。IPアドレスとは、以下のようなものです。

10.34.215.8 
192.168.0.15
221.186.146.26

 多少数字が違っていても、このように4つの数字がピリオドでつながったもの、これがIPアドレスです。IPアドレスという言葉をはじめて知った、もしくは名前は聞いたことがあるけれど、それがいったい何なのかわからない、といった方でも、このような数字の羅列をどこかで見たことはないでしょうか? パソコンのインターネットの設定などで見かける機会が多いはずでし、アクセス解析のレポートにも登場しています。

 IPアドレスはインターネットのなかで、特定のコンピュータを表す「住所」です。「アドレス」という言葉が使われていることからもそれがわかります。ちなみにIPとは「インターネット・プロトコル」の略で、インターネットなどのネットワークを通じてコンピュータ同士が接続を行うために基本的なルールです。

 たとえばこれを電話にたとえると、電話会社などが決めたルールに基づいて電話番号が決められ、それによって特定の電話機が識別されて、電話をかけられるのと同じように、インターネットの世界ではIPというルールによってIPアドレスが決められ、それによってコンピュータ同士が通信をできるということになります(図1)。

図1 IPアドレスは電話番号や住所と同じ

 また、IPアドレスは「0~255」までの数字を4つ、つなげたものとしてあらわされます。インターネットを経由して、Webサーバにアクセスする場合、当然IPアドレスは必須です。インターネットを経由して情報をやり取りする場合には、必ず相手のIPアドレスを知っている必要があるからです。IPアドレスをわかっているからこそ、パソコンからWebサーバに接続することができ、Webサーバは送られてきたリクエストに応じてデータを返すことができるのです(図2)。

図2 IPアドレスを使ってデータは送受信される

 したがって、Webサーバはすべてのアクセスのアクセス元をきちんと知ることができます。前回、アクセス解析で用いられる情報の多くは必須ではなく、送られてこないこともある、という話をしました。しかしIPアドレスだけは、アクセスに必須の情報であり、必ず送られてくるのです。

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この記事の著者

水野 貴明 (ミズノタカアキ)

1973年東京生まれ。バイドゥ株式会社勤務の兼業テクニカルライター。学生のとき に父親が買ってきたパソコン(マイコン)と出会い、コンピュータとの付き合い を開始。大学は有機化学、大学院では分子生物学を学ぶも、就職で再びコンピュータの道を進むことになった。その後インターネットの普及により、様々な方に出会う機会を得て1999年より執筆活動を開始。 http://d.hatena.ne.jp/mizuno_takaaki/ 著書 『アクセス解析でホームページの集客を極める本』 水野 貴明著、 ソーテック社、2005年3月  『詳解RSS~RSSを利用したサービスの理論と実践』 水野 貴明著、ディー・アート、2005年8月

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2006/07/25 12:24 https://markezine.jp/article/detail/62

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