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カリスマ店長・関口むつみのこれならわかる!集客の鉄則

第6回 「ドロップシッピング」リアル活用術(後編)


ネットショップ間で注目を浴びている「ドロップシッピング」。仕入れが必要なく、在庫もない画期的なシステムです。後編では、ドロップシッピングプロバイダーの活用のメリット・デメリットを中心に見ていきましょう。

オーナーの負担を減らす4つのメリットとは

 前編では私の実例から、ドロッピシッピングを利用したことで、作業負担が大きく減ったお話をしましたが、あなたがもしドロッピシッピングを始めようと検討しているのならば、ドロップシッピングサービスを提供する「ドロッピシッピングプロバイダー」を利用するのが良いかもしれません。

 私が運営する楽rakuの場合は直接、1店舗と提携している形ですが、このやり方だと自分で営業したり、価格交渉などを行わなければなりません。信頼関係がすべてですから、自分の都合だけで特定の商品を扱うのをやめたり、販売をやめたくなったからといって急にやめるわけにも行きません。

 またもし売上げが全然上がらなければ、商品を卸してもらえなくなったりする可能性もあるので、やはりそれなりのリスクがあります。

 その点、ドロップシッピングプロバイダーを利用すれば、店舗側との契約はドロップシッピングプロバイダーが代行するので、自分で営業したり契約したりする必要はありません。商品が売れようと売れなかろうと、首を切られることもありません。

 自分の気持ちひとつで商品を選んだり変更したりすることができます。かなりのリスクが軽減される販売方法なのです。

 とはいっても、実は私もまだドロップシッピングプロバイダーを利用したことはありません。そこで、実例ではなくて「こんな風に利用してみたいな!」という願望や、「既存ネットショップはこんな形でドロップシッピングを利用できるんじゃない?」ということを4点ほどあげてみます。

  1. 売上の少ない時期に売れ筋商品を補充できる 
    例えば、楽rakuの商品は、8月は涙が止まらないほど売れません。暑い時期にぼったりした印象の陶器はあまり人気がないようです(販売方法が下手なのかもしれませんが)。  そんな売れない時期でもプロバイダー経由で、売れる商品を無在庫で既存客に提供できれば、お店も潤いますし既存客との繋がりも作っておくことができます。

  2. 商品数をすぐに増やせる 
    開店したばかりであまり予算に余裕がなく、商品を増やすことができない場合、在庫のリスクを背負わずに商品数を増やすことができるので助かります。 またもともと商品数が少なく、リピーターも底を突き、売上げで伸び悩んでしまった時も、プロバイダーを介して商品を増やせば再度集客をすることも可能かもしれません。

  3. 気軽に新商品を試すことができる
     「今度こんな商品を取り扱ってみたいなー」と思っていても、実際に仕入れて販売に失敗し、不良在庫化するのは嫌ですよね。そんな時、ドロップシッピングを利用して、実際に動くかどうかを試してみることができれば、リスクなくリサーチすることができます。

  4. 顧客を増やすことができる 
    中小ネットショップの場合、小人数での運営がほとんどだと思います。最近ではネットショップを気軽に開店できることもあって、私のような一人店長も急増しています。ただ一人の運営では、1日に最高いくつ発送できるでしょうか? こなせる数が少なければ売上げも伸びません。商材によっては1日数百件の発送もこなせるかもしれませんが、精密な商材を取り扱っている場合は、数点が限度かもしれません。そんな時、顧客対応のみで発送業務の伴わない販売商品があれば、1日の対応顧客数も増やすことができます。

 以上が私が思うドロップシッピングプロバイダーのメリットです。

ただしこんなデメリットも…

 プロバイダーを活用するとこのように大きなメリットが得られますが、残念なことに存在するのはメリットだけではありません。実はこんなデメリットもあるのです。

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この記事の著者

関口 むつみ(セキグチ ムツミ)

1974年東京うまれ。化粧品販売、2トントラックのルートドライバーなどの職を 経たあと、LAN設置工事や社内サーバ管理など行う。 2003年に知人のネットショップ構築を支援したことがきっかけで、インターネット通販に興味を持つ。2004年7月、開店資金5万円で、ブログを利用したネットショップ「和食器益子焼販売 楽raku」を開店。2005年10月より益子焼大手専門店「やまに大塚」と提携し、主に広告・集客・顧客対応・キャンペーン企画などを中心に業務を行う。 現在はネットショップオーナーの仕事、主婦業、3児の子育てのほか、ネットショッ プ運営に関する執筆、講師活動なども行う。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2007/01/26 15:10 https://markezine.jp/article/detail/629

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