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Omniture Summit 2009特集

フォレスター・リサーチCEOが教えてくれた
コーヒーを飲みながらCEOに伝えている8つのこと


 経営層と現場の意識の違いは、どこの世界でも起こることでありオンラインマーケティングの世界においても同様だ。19日の講演では、フォレスター・リサーチCEOのジョージ・コロニー氏がCEOと議論する8つの話題について話をしてくれた。【関連記事】

CEOに伝えたい8つの話題

 2月17日~2月20日にかけて、米オムニチュア主催のイベント、「Omniture Summit 2009」がソルトレイクシティで開催された。

 19日は、フォレスター・リサーチのCEOであるジョージ・コロニー氏のセッションから幕を開けた。仕事柄多くのCEOと話す機会があるコロニー氏はCEOとある8つの話題について議論することが多いようだ。コーヒーを飲みながら話す8つの話題とはどのような内容なのか? 本セッションで聞かせてくれた。

フォレスター・リサーチCEO ジョージ・コロニー氏
フォレスター・リサーチCEO ジョージ・コロニー氏

自社サイトはイケてるサイトですか

 CEOからみれば、Webサイト構築は自社で行われている数多くの業務の1つにすぎないかもしれない。しかし、Webを軸にビジネスを展開していない企業であっても、その存在は無視できなくなっている。そのため、当たり前のことであるがまずは以下の3点の確認をするようだ。

  • サイトを訪れる人のペルソナを想定しているか
  • サイト上で目的を達成させるためのシナリオデザインを行っているか
  • アクセス解析をちゃんと活用しているか

 「会社に戻ったらCTOに上記の質問を聞いてみると良い。1つでもできていなければ改善の余地がある」とコロニー氏は指摘する。

いまのWebを信じすぎるな

 Webは常に進化を続けているため、あるテクノロジーやバズワードが一時的に流行ったとしても、騙されてはいけないという。つまり、現状を信じすぎないことが重要だ。「Webは恐るべきスピードで進化をしている。そのため、今後もさまざまなテクノロジーが登場する可能性が高く、現状を信じすぎることは危険だ」とコロニー氏は説く。

 サーバーがPCに情報を送っている状態、つまり本のページをめくっているようなファイルベースのアーキテクチャーが現在は主流だが、今後はユーザー自身がそのデータをインタラクティブに取り扱い、変更を加えていける世界が待っていると予想する。そうなった場合に、ユーザーはどのようにWebを使うようになるのか、見極めていかなければならない。

データをコントロールすることはできない

 Web 1.0からWeb 2.0の時代に突入し、ソーシャルメディアを筆頭に新しい形態のWebサイトが多数存在している。テクノロジーの進化と変化が早すぎるため、これの動向を止めることは誰にでもできない。そのためWeb上にはさまざまな情報が散在しているのが現状だ。それにあわせて今の法も変わっていき、この事実を踏まえたビジネスモデルを構築していく必要性がある。「一企業がデータをコントロールすることはできない。データ(や情報)は共有され、拡散され、消費される時代になっている」。

接触するメディアが大きく変化している

 情報取得手段、取得場所、取得時間…など、世代によってメディア接触に大きな違いが見られることはご存知のとおりだ。例えば、18-27才という層と、28-41才という層を比較すると、以下の違いがみられる。

  • SNSの利用 2.47倍
  • ビデオゲーム時間 2.15倍
  • ブログ閲覧 1.80倍
  • メッセンジャーの利用 1.69倍
  • 携帯利用 1.53倍
  • ユーザー作成ビデオの閲覧 1.47倍
  • 雑誌を読む 0.85倍
  • 新聞を読む 0.70倍

 新しい世代は、テクノロジーをベースとしたメディアに触れる傾向が多く、その傾向は今後もますます増加していくだろう。この世代がこれから社会人になり、購買力を持ってくる。そしてビジネスを変えていくことになるのだ。

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この記事の著者

関根 将成(セキネマサナリ)

さすらいのフリーライター。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2009/03/16 15:17 https://markezine.jp/article/detail/6855

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