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第8回 Web2.0以降のデザイン・プロセス(後編)

多様化するWebの利用シーン、次々と登場する新しいテクノロジー。多様化の流れの中でWebデザインのあり方が問われています。今回は「デザイン・プロセス」の観点から、この問題について考えてみましょう。前編はこちら。

ISO13407:インタラクティブシステムの人間中心設計プロセス

 ユーザーを中心としたデザインを考える上で非常に参考になるのが、「ISO13407:Human-centered design processes for interactive systems(インタラクティブシステムの人間中心設計プロセス)」です。このユーザビリティに関する国際規格においては、以下のようにデザイン・プロセスが定義されています。

  1. 人間中心設計の必要性の特定
  2. 利用の状況の把握と明示
  3. ユーザーと組織の要求事項の明示
  4.  設計による解決案の作成
  5. 要求事項に対する設計の評価

 各プロセスがどのように機能するのかを見ていきましょう。「1. 人間中心設計の必要性の特定」においては、まさに「何をデザインするのか」を決定します。ECサイトなのか、検索エンジンなのか、それとも、様々なジャンルのニュースを扱うニュースサイトなのか。デザインするサイトのコンセプトを決めるのがこの段階です。「ISO13407」の人間中心設計プロセスにおいては、この作業を最初の1度だけ行います。残りの2から5までの4つの段階では、プロセスを循環させながら、デザインがユーザーと組織の要求事項を満たすよう継続的改善を行うことになります。

 こうした手法は「反復デザイン」とも呼ばれます。下図に示すように、反復デザインを用いることで、デザインしたものに対するユーザーからのフィードバックを得て、問題と原因の因果関係を分析することが可能になり、より適切なものになるよう再設計することが可能になります。

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いわゆる「デザイン」はデザイン・プロセスの一部でしかない

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この記事の著者

棚橋 弘季(タナハシ ヒロキ)

芝浦工業大学工学部(建築学専攻)卒。マーケティング・リサーチ、Web開発等の仕事を経て2003年より株式会社ミツエーリンクスに。現在はWebを使ったマーケティングに関する企画や自社サービスの開発に従事。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2007/02/09 16:30 https://markezine.jp/article/detail/711

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