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MarkeZine Day 2010レポート

「広告を見える化し、ROI型組織へ」
マーケティング部長が知っておきたい、ROIを向上させるポイント

 10月1日、秋葉原にて行われたMarkeZine Day 2010。経営環境の変化にともなうマーケティング部門への過度な要求に、どう対処していくべきなのか。「新任マーケティング部長でもできる!実践・マーケティングROIへの道」と題し、サイコス株式会社 代表取締役社長 青葉 哲郎氏による講演が行われた。(バックナンバーはこちら)

日本企業はROIが苦手

 MarkeZineでも連載コンテンツを持つマーケティングコンサルタントの青葉氏。マイクロソフト、リクルートエージェントなど数々の大企業において実績を上げてきた同氏が指摘する日本企業の問題とは、「投資に対する効果測定ができていない」ということだ。

サイコス株式会社 代表取締役社長 青葉哲郎氏
サイコス株式会社 代表取締役社長 青葉哲郎氏

 総務省『企業経営におけるIT活用調査』のデータを挙げ、米国に比べて日本企業は圧倒的にROIの管理ができておらず、特に『導入後の定期的かつ定量的な効果検証』は、約87%の企業が実施しておらず「やったらやりっぱなし」の状態であると指摘した。

講演資料より抜粋して掲載(以下、同)
講演資料より抜粋して掲載(以下、同)

マーケティング部長に求められていることとは?

 日本は人口減少とグローバル化が進み、世界中の人々と競争して仕事を勝ちとらなければならず、各所で「社会構造の変化」が起きている。また、消費者は今までより賢くなっており、少ないコストで豊かな生活をするためにクチコミを重視している。その結果、お得な情報を比較しながら製品やサービスを徹底的に調べ上げるという行動を起こしているにもかかわらず、多くの企業は古い組織体制が続いている。

 これに対しマーケティング部門は、非常に複雑な組織問題・経営問題の課題解決を迫られ、企業内の多くの期待を背負っている、と青葉氏は語った。

マーケティング部門に期待されていること
  • 経営層から:コストダウン・競合優位/構造改革・ROI・見える化
  • 現場から:売上アップ・カスタマーサービス・DB活用・CRM/営業支援
  • 通常のマーケティング担当業務:ソーシャルメディア・広告ブランド・WEBサイト資料請求・集客計画・リスティング・SEO・メルマガ

 このような状況下においてマーケティング部門は「長期テーマ:全体最適・企業サイト・ブランド」と「短期テーマ:短期課題・部分最適・CPA・製品サイト」という2つのテーマを担う必要がある。では、どちらが大事だろうか? 青葉氏は、「どちらにもROIがあり、どちらも大事である」と語り、マーケティング部長に求められる3つのポイントを解説した。

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マーケティング部長に求められる3つのポイント

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この記事の著者

野本 纏花(ノモト マドカ)

1983年生まれ。成蹊大学経済学部卒業。大学卒業後、大手IT企業にてレンタルサーバーサービスのマーケティングを担当。その後、モバイル系ベンチャーにてマーケティング・プロダクトマネージャーを務める傍ら、ライター業を開始。旅行関連企業のソーシャルメディアマーケターを経て、2011年1月Writing&Marketing Com...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2010/11/17 13:00 https://markezine.jp/article/detail/12354

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