CoTweet(コツイート)は、企業のソーシャルメディア上での活動を支援する目的で作られたサービス。アメリカ、イギリス、オーストラリアでは、米国のExact Target(イグザクトターゲット)社が提供しているが、日本での提供はNTTコミュニケーションズが独占的に行うこととなった。
CoTweetを利用することで、企業は自社のTwitter、Facebookのアカウントを一括で管理することが可能となる。また、Twitter、Facebook上での自社、あるいは自社が提供するサービスに対する、質問、感想、意見など、いわゆる「顧客の声」の把握が管理画面上ででき、リーチ、影響度、エンゲージメントといった軸からソーシャルメディア上での活動の成果を測定することもできる。
例えば、マーケティング部門においては、あるキャンペーンを行った際のソーシャルメディア上での評判を迅速に把握・分析することが可能となる。
さらに、セールスフォース・ドットコムの営業支援・顧客管理アプリケーションとの連携も可能で、ソーシャルメディア経由の営業リードや、問い合わせ案件をセールスフォース・ドットコム上で管理することも可能だ。
販売開始に先立ち行われた会見では、NTTコミュニケーションズ 経営企画部 マーケティング・ソリューション室 室長の塚本良江氏とCoTweet社(2010年にExactTarge社が買収)の創業者兼CEOである、ジェシー・アングル氏が登壇した。
冒頭、塚本氏はCoTweetを独占販売するに至った経緯について次のように語った。
「Twitter、最近ではFacebookといった各ソーシャルメディアの急速な普及により、企業と消費者とのコミュニケーションのあり方が劇的に変化しています。そういった中で、企業はソーシャルメディア上の顧客の声に耳を傾け、対話をすることが重要課題となっています。また、ソーシャルメディア上に溢れる顧客の声は、企業にとって大きな資産となるので、分析を行い知見を溜めていくことも重要です。それら、一連の活動を支援するサービスがCoTweetであり、今後ニーズが高まってくるのではと考えております」
また、いち早くソーシャルメディア活用に取り組んでいる米国企業では、ソーシャルメディア活用が急速に進んでいるようだ。マクドナルド、コカコーラ、マイクロソフト、セールスフォース・ドットコム、などではCoTweetを導入して、ソーシャルメディア上での顧客との関係構築に積極的に取り組んでいるという。
「米国では、企業がソーシャルメディアを重要視する動きが急速に進んでいます。ソーシャルメディアを通して、顧客の声が驚異的なスピードで広がる時代となりました。そういった時代に対応するために、組織や企業は、ソーシャルメディアをマネジメントする体制を構築しておくことが重要なのです」(ジェシー・アングル氏)
なお、CoTweetにはスタンダード版(無料版)とエンタープライズ版(有料版)があるが、今回、NTTコミュニケーションズが日本市場で提供するのは、エンタープライズ版となる。販売開始は3月1日からとなり、1年で約70社への導入を目標としている。
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