SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

新着記事一覧を見る

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第99号(2024年3月号)
特集「人と組織を強くするマーケターのリスキリング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

Excelビジネス統計~アンケートの設計と分析~

懐かしの「y=ax+b」でアイスコーヒーの注文数を予測しよう 散布図、分析ツールで求める単回帰式


 マーケティングにはプル型、プッシュ型2つのリサーチが欠かせません。プッシュ型リサーチの代表「アンケート」を効果的に活用するため、ビジネス統計を学びましょう。

回帰分析の醍醐味! 「y=ax+b」を使って予測しよう

 前回は、2つのデータの関連性を相関係数でとらえる手法を学びました。しかし、相関係数の値を求めて相関の有無が分かっただけでは、せっかくのビジネスデータに発展性が見られません。

 そこで次に、相関がありそうな2変数のデータを「原因系」と「結果系」の関係でとらえ、それらの関係を「回帰直線」で表します。その直線の式である「単回帰式:y=ax+b」を求める「単回帰分析」を行うことにより、2つのデータの関係を数式で記述することができ、「予測」が可能となります。これが回帰分析の醍醐味です。

 今回は、以下の「最高気温」と「アイスコーヒーの注文数」のデータから、最高気温30℃の時のアイスコーヒーの注文個数を予測するために、単回帰分析を行います。

単回帰分析とは

  • 2つのデータ群を「原因系」と「結果系」の関係でとらえ、それらの関係を「回帰直線」で表す
  • 得られた回帰直線から「単回帰式:y=ax+b」を求める

単回帰分析のメリット

  • 「原因と結果」の関係がありそうな2群のデータの関係を数式で記述することより、データの「予測」ができる

単回帰分析の注意点

  • 2つのデータ群の間に「原因系」と「結果系」の関係がありそうな場合、単回帰分析が利用できる
  • まず散布図を描き、2変数の相関関係や外れ値などを確認する
  • 単回帰式を求めたら、式の「精度」を必ず確かめてから予測に用いる

事例)最高気温とアイスコーヒーの注文個数

懐かしの「y=ax+b」は仕事にどう使えるのか

 単回帰分析とは、2つのデータ群を「原因」と「結果」の関係でとらえたとき、それらの関係を「回帰直線」で表すことのできる分析手法です。得られた回帰直線から「単回帰式:y=ax+b」を求めることで、点(データ)のない部分でも値を予測することができるようになります。

 単回帰式「y=ax+b」の2変数(xとy)のうち、原因系データであるxのことを「説明変数」といい、結果系データであるyのことを「目的変数」といいます。aはいわゆる直線の傾きを表しますが、統計学では「回帰係数」と呼びます。bは「切片」です。それぞれの値は、後述する「最小二乗法」という数学的考え方にもとづいて求められます。

カンに頼らない! 2015年8月26日「Excel徹底活用!アンケート設計と分析」講座開催

Webの記事を読むのもいいけれど、リアル末吉正成さんに会って直接講義を受けませんか?

「プッシュ型リサーチの代表「アンケート」を効果的に活用するために必須の、ビジネス統計を学びます。論理的なアンケート設計、マーケティングに必須の統計の知識、Excelを使ったデータ分析の三本柱を身につければ、あなたも明日からデータに強いマーケターになれるはず!

★☆★「Excel徹底活用!アンケート設計と分析」講座の詳細・お申し込みはこちら★☆★

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
単回帰分析を始める前に、因果関係と相関関係をチェック!

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
Excelビジネス統計~アンケートの設計と分析~連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

末吉 正成(スエヨシ マサナリ)

株式会社メディアチャンネル 代表取締役。慶應義塾大学経済学部卒。統計解析を駆使したWebマーケティングが専門。「見るサイト」から「使えるサイト」をモットーにWebサイトの付加価値を高めるコンサルティングを得意とする。主著に「EXCELビジネス統計」(翔泳社)、「Excelでかんたん統計分析」(オーム社)、「事例で学ぶテキストマイニング」(共立出版)、「Excelでかんたんデータマイニング」(同友館)、「仕事で使える統計解析」(成美堂出版)がある。所属:言語処理学会、日本行動計量学会、品質工学会

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2015/05/20 17:35 https://markezine.jp/article/detail/16164

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング