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ソーシャルデータマイニング研究所コラム

記事へのいいね!回数が多いほど、態度変容度合いは高い?
Facebook記事反応データ×アンケート調査で、Facebookページの効果を探る

 こんにちは、コムニコの相川です。ソーシャルデータマイニング研究所の第三回連載となりました。今回はFacebookページ記事へのユーザー反応と、アンケート調査を組み合わせて、Facebookページがどのような効果を生んでいるのか、その確認を試みました。Facebook Insightや、アンケート調査単体では見ることができなかった、「Facebookページの効果」を捉えることができたのではないかと考えています。

Facebookユーザーへのアンケート調査からだけでは見えない効果を把握

 Facebookページの「効果測定」は、Facebookページを運営する中で最も難しいテーマの一つです。「効果測定」を行う場合、「アンケート調査」は一つの選択肢として用いられます。例えばFacebookページの運営目的がブランド認知向上であれば、そのページに「いいね!しているファン」に対してアンケート調査を行い、「ブランド認知度が向上したのか」の確認を行います。

 もちろん、効果を何とするか次第で、必ずしもアンケート調査が必要となるわけではありません。この辺りは今回のポイントでないため割愛します。

 上記のような「Facebookページにいいね!しているユーザー=ファンとなったユーザー」に対してアンケート調査を行うことで、「そのFacebookページにいいね!し(ファンとなり)、その後Facebookページの投稿に触れた結果、どのような態度変容が起こったのか」を確認することができます。

 ただし、アンケート調査だけでは、「Facebookページのファンとなった人」が結果として「態度変容が起こったか」の確認はできるものの、「ファンとなった後に、記事にどのぐらいいいね!したのか」や、「どんな記事にいいね!したのか」を確認することができず、「ファンになった後の行動」と「その結果どのような態度変容が起こったのか」を把握することができません。

 アンケート調査でも「どれぐらい記事にいいね!したのか」を調査項目に盛り込むことで、ユーザーに確認することもできますが、多くの場合、その種の質問に答えられるほど、ユーザーは特定ページへの反応を覚えていないのではないかと思います。

 今回の調査では2の記事への反応と、3の態度変容の関連性を見出すために、記事に反応したFacebook利用者と、アンケート回答者のIDを突合し、「どんな反応」が「どんな態度変容を起こしたのか」という点についての調査にチャレンジをしてみました。調査対象ページとしては、弊社でお手伝いさせて頂いているニフティ株式会社の@nifty Facebookページで調査を行っています。

分析に用いたデータ

 今回の分析では「アンケート」と、「Facebookページでの記事への反応データ」の2種類のデータを用いています。それぞれ以下のデータを用いています。

アンケートデータ

 アンケートデータは、ニフティ株式会社の@nifty Facebookページに「いいね!」しているユーザーに実施したアンケートとなります。以下はアンケートの実施詳細です。

  1. 調査手法:インターネット調査 (WEBアンケート)
  2. 調査期間:2013年6月14日~6月24日 (11日間)
  3. 回答人数:1,767人
  4. 集客方法:Facebookページ、Facebook広告、@nifty媒体から募集

Facebookページでの記事への反応データ

 突合に用いたFacebookページの記事への反応データ(いいね!)は、Facebook APIを通して以下を取得しています。対象期間に「いいね!」したユーザーと、今回アンケートに回答したユーザーを突合し、この後の効果測定の確認を行っています。

  1. 対象期間:2013/03/1~2013/05/31内に投稿された投稿を対象
  2. 期間内の投稿:83件
  3. 期間内のいいねUU数:137624人
  4. アンケート回答者との合致人数:338人

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この記事の著者

ソーシャルデータマイニング研究所(ソーシャルデータマイニングケンキュウジョ)

 ソーシャルメディアマーケティング支援会社コムニコと、データマイニングなど各種分析に強みを持つニフティによって設立された組織。ソーシャルメディアデータを分析し、ソーシャルメディアの効率的な運用に向けた知見を引き出すことを目的としています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2013/10/04 10:00 https://markezine.jp/article/detail/18442

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