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三橋ゆか里の「女性向けマーケティング☆ア・ラ・モード」

Pinterest日本法人社長の定国直樹さんに、お話をうかがいました。

 Pinterestが昨年11月、日本語版になって登場した。Pinterestが掲げるミッション、楽しくなる使い方、その他SNSとの違いなどについて、日本法人の社長である定国直樹さんにお話を伺ったよ。

ビジネスに魅せられて製造業のエンジニアから転身

 単体のどんなサイトよりも、月間1000万訪問ユーザーに早く到達したと言われるPinterest。2010年3月にアメリカでサービスを開始して、今では全世界で5300万人ほどが活用してる。そんなPinterestが日本語化され、日本法人の社長に定国直樹さんが就任しました。

 定国さんは、モバイル決済サービス「Square」の日本コーリーダーだったり、それ以前はマッキンゼーでコンサルティングをしたり、Googleでプロダクトマーケティングの統括者をしたりという経歴の持ち主。でも、彼のルーツは製造業のエンジニア。もともと技術やテクノロジー、ガジェットが大好き。テクノロジーで世の中を変えることの面白さ、その最たるITの分野で仕事がしたいと考え、Googleからそのキャリアを歩み始めたそう。そんな定国さんはなぜ次の道にPinterestを選んだのか。

 Pinterestをちょっと使ってみると、見た目は美しいし、なんとなくひとつの世界ができあがってはいる感じはするけれど、いまいちよくわからない。なんて感想を持つ人も少なくないはず。実際、定国さんも最初はそう感じた一人。ところが、日本市場を視察にきたインターナショナルチームと会って直接話を聞いてサービスの面白さが腹落ちしたんだそう。

なんとなくの疑問にひらめきを与えるPinterest

 140文字でとにかくつぶやけばいいTwitterなどと違って、Aha moment(そういうことか!と何かを理解できた瞬間)にたどり着くまでにちょっと時間を要するのがPinterestの課題。そこをどう乗り越えて、ユーザーになってもらうか。

 検索エンジンは、探し求めているものがピンポイントに定まっているときはこの上なく便利なツール。一方、Pinterestが役立つのは、なんだかわからないけれどバクッとした疑問があるとき。例えば、今年の夏休みは家族でどこに行こう。庭を整えたいけれど、どんな木を植えよう?ウェディングのテーマは何にしよう? 大きなテーマしか定まっていないときは、調べようにも調べられない。

 「ふわっとした疑問に対して答えを導き出してくれるのがPinterestです。家のバルコニーに置く植物を探していたとき、ひたすらPinterestで気になるものをPinしていきました。すると、そのうち、一覧の中からなんだかよく目がいく写真、特にお気に入りの写真などが見えるようになって。なるほど、どうも自分はこのツゲという植物が気になるようだという発見につながりました」

 オンラインサービスって、ITの力を借りて実現する、まだ世にないまったく新しいもののように思ってしまいがち。でも実際には、リアルの世界に既にあるものがオンラインに置き換えられているに過ぎない。少なくとも、そうでないとユーザーに受け入れてもらい継続利用してもらうことは難しくなる。人に新しい習慣を強いることのハードルの高さったらないもの。

 Pinterestの原型は、アメリカの家庭では頻繁に見るコルクボード。例えばティーンエイジャーの女の子なら、自分の部屋の壁にかけたコルクボードに友達から贈られたカード、一緒にとった写真、ネックレス、さまざまなものを貼付けてる。これをオンラインに持ち込んだのが、Pinterestというわけ。日本人にはあまり馴染みがないかもしれないけれど、きっとアメリカ人には素直にピンとくるコンセプトだと思う。

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この記事の著者

三橋 ゆか里(ミツハシ ユカリ)

ライター・記者。 オンラインショップ、UIコンサルティング会社、Web制作会社等を経て2009年に独立。日経デジタルマーケティング、TechWave、Tech in Asia(英語)などで執筆。また、女性誌のウェブサイトやスマホアプリ紹介の記事も手がける。アジアのITニュースが集まるStartup...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2014/01/08 11:00 https://markezine.jp/article/detail/19065

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