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ビジネスの変革を迫られるパブリッシャー/マネタイゼーションの課題【ClickZ Live 2014】

 検索エンジンマーケティングイベント「SES」の後継イベントである「ClickZ Live」が2014年8月12日から8月14日の3日間にわたり、San FranciscoのHyattで開催された。本記事では、パブリッシャーサイドの最新動向を、アタラの時田氏がレポートする。

ビジネスモデルの変革を迫られるパブリッシャ―

 天気情報サイト「The Weather Channel」を運営するThe Weather CompanyのVP Jeremy Hlavacek氏のセッション「How Combining Big Data & Programmatic Advertising Can Be a Winning Digital Marketing Formula」では、パブリッシャーサイドのマネタイゼーションの課題と、The Weather Companyの新しいビジネスモデルが紹介された。

The Weather Company のVP Jeremy Hlavacek氏
The Weather Companyは、世界最大級の天気情報を保持するパブリッシャー。アメリカで、もっとも契約されているケーブルテレビのチャンネルThe Weather Channelを、ラジオでは700以上のチャンネルに情報を提供し、インターネット上では月間6億ユーザーのweather.comの運営などをしている。

 デジタル広告業界の大きなトレンドとしては、プログラマティックバイイングが大きな市場を形成したことや、インプレッション単価が下落していることなど、パブリッシャーにビジネスモデルの変化を迫る要因がいくつか挙げられた。

 その背景には、常にインターネットと接続されたスマートフォンなどのデバイスの普及や、ソーシャルメディアやブログをはじめとしてコンテンツを公開することが容易になったことにより、インターネット上の情報量が爆発的に伸びたことがある。それによって、それらのコンテンツが消化されているかどうかは別として、インプレッション(広告在庫)の量が増えたことにより単価が下落しているのだ。

RTB広告の利鞘の内訳

 The Weather Companyのような伝統的なパブリッシャーにとっては、コモディティ化した枠として売ることは、単純に広告枠を売りに出した場合よりも、広告主との間に中間プレーヤーが増えることによる利益率の低下や、表示される広告が事前に把握できないためにリスクが大きいことなど、プログラマティックな広告取引を導入するハードルが高い

 しかしながら、業界全体の傾向としてインプレッションの単価が安くなってきている中で、固定CPMの単価を維持できるパブリッシャーは少ない。The Weather Companyも同じ状況に陥っているという。

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この記事の著者

時田 浩司(トキダ コウジ)

大学在籍中にアタラ合同会社にインターンとして働き始め、2013年9月に初の新卒社員として正式に参画。 ケニアで生まれ、日本と東南アジア・アフリカを行き来して幼少期を過ごす。高校より日本に定住し、2013年に青山学院大学国際政治経済学部を卒業。アタラ合同会社では主に運用型広告のオペレーションとマーケティングに従事。■関連リンク ATARA合同会社

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2014/09/22 08:00 https://markezine.jp/article/detail/20886

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