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動画にも訪れるパーソナライズの波 取り組むメリットとは?

2017/11/01 09:00

 本記事では、2017年9月27日と28日に開催された、MarkeZine Day 2017 Autumnにて行われたセッション「今、パーソナライズド動画が注目されている理由とその事例」をレポートする。登壇したのは、パーソルプロセス&テクノロジーの大平竜也氏。同セッションでは、パーソナライズド動画の事例を通して、どういった業界や目的で活用されているのか、どのような成果が出ているのかが紹介された。

一人ひとりへのメッセージで、他の情報との差をつける

 パーソルプロセス&テクノロジーは、人材総合サービスを提供するパーソルグループ(旧テンプグループ)の傘下に属し、アウトソーシング事業とシステム開発事業の2軸で展開している。

 また、同社は2011年からマーケティング事業も展開しており、Webアナリティクスやマーケティングオートメーション(以下、MA)のアウトソーシングサービスも提供している。今回紹介するパーソナライズド動画は、MAにおいて、自社でもサービスを開発してマーケティング支援を行うべく、今年2月に提供を開始した。

パーソルプロセス&テクノロジー株式会社 セールスマーケティング統括部 ビジネスディベロップメント部 ゼネラルマネジャー 大平竜也氏
パーソルプロセス&テクノロジー株式会社 セールスマーケティング統括部
ビジネスディベロップメント部 ゼネラルマネジャー 大平竜也氏

 今回登壇した大平氏は同社へ2000年に入社、セールスアウトソーシング領域で戦略立案や実行支援に携わった後、2011年からマーケティング領域の事業に携わるようになる。インサイドセールスやMAの導入運用支援などに参画した。現在はパーソナライズド動画事業の立ち上げを担っている。

 セッションで大平氏はまず、なぜパーソナライズド動画が必要なのか説明した。今、一人が1日に消費できる情報量は770KBであるのに対して、流通している情報量は20GBもあるといわれている。この格差は10年前から拡大しており、今後も広がるという。

情報通信政策研究所調査研究部「我が国の情報通信市場の実態と情報流通量の軽量に関する調査研究結果(平成21年度)
情報通信政策研究所調査研究部
「我が国の情報通信市場の実態と情報流通量の軽量に関する調査研究結果(平成21年度)」より

 「この状況の中で、企業様はターゲットのお客様に情報を届けるために、メールや電話、Webで様々な手段を用いています。しかし、それで的確に届いているのかというと、残念ながらそうではないと思います。

 770KBが1日の限界となった時、膨大な情報の中で興味のない、信憑性の低い情報は、シャットアウトされているはずです。そこで必要になるのが“ターゲット一人ひとりに対して、必要な情報を必要なタイミングで、的確に伝わりやすい形で届けること”。それを叶えられるのがパーソナライズド動画です」(大平氏)

パーソルが提案する三拍子揃ったパーソナライズド動画とは

 大平氏は続けて、同社が開発・提供しているツール「personalize me」を通して、パーソナライズド動画の魅力を紹介した。同ツールは、顧客データや画像、テキスト、動画、BGMなどの情報を取り込み、ターゲット一人ひとりに合った動画を大量に、かつ効率的に制作できるという。

 「特徴は、うまい・安い・早いの3拍子が揃っている点です。うまいは、本サービスがWebサービス型であり、マーケティング担当の方がご自身で簡単にクオリティの高い動画を作成いただける点。安いは、月額10万円ほどでツールを使っていただける点。そして、早いに関しては、動画制作から配信まで、最短で1週間、平均でも1ヵ月で行える点が理由となっています」(大平氏)

 ここで同氏は、その3拍子が揃っていることを証明するため、同社の新卒採用活動における内定者向けの事例を紹介した。下の動画は、内定者の辞退防止を目的に制作されたもので、面接の担当者が、学生一人ひとりに違うコメントを送っている。

 「画像、テキスト、全て一人ずつ変えることが可能です。最後に、代表のメッセージも4パターン用意し、学生の属性に合わせて出し分けました。これを内定者にお送りしたことで、辞退防止に大きく寄与する結果が生まれました」(大平氏)

 この事例は採用の1シーンに過ぎない。同氏は、personalize meをはじめとしたツールを活用したパーソナライズド動画は、新規獲得からクロスセル、アップセル、ブランディング、さらにはカスタマーサポートにおける工数削減など、幅広い活用目的に対応できるという。これも大きなメリットといえそうだ。


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