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MarkeZine Day 2017 Autumn

IoTは広告をどう変えるか  生活者の「文脈」を鮮やかに捉えるウェアラブル・OOHの最新事例


 モノがインターネットにつながっていくIoT(Internet of Things)時代。リアルタイムで生活者のニーズを捉えられるようになり、マーケティングがより生活者に密接したものになることで今後どんなコミュニケーションが実現していくのだろうか。「MarkeZine Day 2017 Autumn」では、アクセンチュア インタラクティブの浦辺佳典氏をモデレーターに、GlassView Japanの岩本香織氏、電通の神内一郎氏が登壇し、「Internet of Thingsとマーケティングが出会うとき」をテーマに語り合った。

マーケティングとIoTの出会いが生み出す化学変化

浦辺:アクセンチュアの中でもデジタルマーティングを担うアクセンチュア インタラクティブの浦辺と申します。クライアントが高い生活者体験を実現するために、デジタル時代に即した新たなサービスを企画し実行していく支援をしています。

 まずは自己紹介と本日のテーマ「Marketing of Things」をどのように捉えているかをお話しください。

左から、電通 神内一郎氏、GlassView Japan 岩本香織氏、アクセンチュア・インタラクティブ 浦辺佳典氏

左から、アクセンチュア・インタラクティブ 浦辺佳典氏、GlassView Japan 岩本香織氏、電通 神内一郎氏

岩本:GlassView Japan(以下、グラスビュー)の岩本です。当社はニューヨークに本社があるアドテクカンパニーで、動画広告をグローバルで配信するプラットフォームとマネジメントサービスを提供しています。プレミアムメディアを通してグローバルで15億UUにリーチできるスケールを持つゆえ、たとえば、米国フォーチュン500社のエグゼクティブ層など、ニッチとされるターゲティングも可能になります。

 「Marketing of Things」ということですが、私としては、重きを置くべきなのはモノというよりヒト、特にヒトの生活なのではないかと考えています。

 デジタルマーケティングはWeb上でのクリックなどといった「行動データ」のトラッキングによって発展しましたが、IoT家電やウェアラブルによって、オフライン中の行動や「生体データ」などによる科学的な配信が可能になります。

 これによって、日常生活の文脈に寄り添った広告が可能になるということが画期的なのではないでしょうか。日常生活を追いかけ回すような「広告」ではなく、生活の動線上で必要な情報を差し出すという未来が近づいていると感じます。

 当社ではPC、スマホ以外にウェアラブルも含めたIoTにおける広告実証実験を行っておりまして、本日はその取り組みについてお話ししていこうと思います。

神内:電通でアウト・オブ・ホーム・メディア(OOH)のデジタルトランスフォーメーションを担当しています。OOHとは、屋外広告や交通広告など、家を出たときに接触するすべてのメディアの総称です。

 メディアの特性として、第1に「強制視認性」、否応なしに目に飛び込んでくるメディアであること。第2に、多くがビッグフォーマットで大きいため、クリエイティブのインパクトが強いという特性を持っています。

 今回のテーマは「マーケティングとIoT」ということですが、これはまさに私の担当している「OOHのデジタルトランスフォーメーション」に通じるものです。

 我々が目指しているのは「Dynamic DOOH(Digital Out Of Home)」という新しいOOHの姿です。IoTにより個人のリアルタイムな情報やヒストリカル情報などが取得できるようになった今、データと連動することで、「そこにあるコンテキストやターゲット」に合わせた広告が出せるようになると考えています。

浦辺:アクセンチュアには、モノがインターネットにつながることで、私たちの生活の中に色々なサービスが生まれ、また生活者のサービスへの期待が日々高まる中で絶えず進化し続けるという「LIVING SERVICE」の考え方があります。多様化・流動化する生活者のニーズを先回りしてとらえ、絶えず進化した高いレベルのサービス・体験を提供することがより求められるようになってきています。

 お二人の話と重ねて考えますと、生活動線やシチュエーションの中でチャンスを捉えて、個々の欲求を捉えてコミュニケーションしていくことが、IoT時代のマーケティングという進化したコミュニケーションになっていくためのカギのように感じました。

 Marketing of Thingsとは?(講演資料より、以下同)
Marketing of Thingsとは?(講演資料より、以下同)

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この記事の著者

畑中 杏樹(ハタナカ アズキ)

フリーランスライター。広告・マーケティング系出版社の雑誌編集を経てフリーランスに。デジタルマーケティング、広告宣伝、SP分野を中心にWebや雑誌で執筆中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2018/01/12 16:18 https://markezine.jp/article/detail/27548

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