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イベントレポート

プロデューサーが広告目線で語る、今話題のアイドル「BiSH」が人気になった理由

 2019年の5月28日~30日、六本木の東京ミッドタウンにて開催された「Advertising Week Asia 2019(アドバタイジング・ウィーク・アジア 2019)」のフィナーレイベントとして、「J-WAVE NIGHT IN ADVERTISING WEEK ASIA feat. BiSH」が開催された。本記事では、その中で行われたBiSHなどアイドルのプロデュースを手掛ける渡辺淳之介氏のクリエイティブ・トーク・セッションの模様をお届けする。

常にサプライズを提供

 2019年5月30日、渋谷のストリームホールにて「Advertising Week Asia 2019」のフィナーレイベントとして「J-WAVE NIGHT IN ADVERTISING WEEK ASIA feat. BiSH」が開催された。同イベントはJ-WAVEとのコラボレーションパーティで、「楽器を持たないパンクバンド」として注目を集めるアイドルグループBiSHによるライブや、BiSHなどのアイドルをプロデュースしている渡辺淳之介氏によるクリエイティブ・トーク・セッションなどが行われた。

BiSHのライブの模様
BiSHのライブの模様

 クリエイティブ・トーク・セッションではJ-WAVEでもラジオDJを務めるサッシャ氏が進行役となり、BiSHのこれまでの活動に合わせて行ってきたプロモーション事例を渡辺氏と振り返った。

左:株式会社WACK 代表取締役 渡辺淳之介氏右:当日の進行を務めたサッシャ氏
左:株式会社WACK 代表取締役 渡辺淳之介氏
右:当日の進行を務めたサッシャ氏

 まず、事例として渡辺氏が挙げたのは、2017年11月に行われた道頓堀でのゲリラライブ。これはBiSHのメジャー2作目のオリジナルアルバム『THE GUERRiLLA BiSH』のプロモーションの一環で、当日の正午に道頓堀でライブを行うことをBiSHのTwitter公式アカウントなどで発表。

 時間になると、黒い海賊船に乗ったメンバーたちが登場し、そのまま船上でライブを実施した。発表してから数時間後に開始したにもかかわらず、道頓堀の周辺は清掃員(BiSHファンの総称)や近くにいた人で埋め尽くされていたという。

道頓堀のゲリラライブの模様
道頓堀のゲリラライブの模様

 また、六本木ヒルズでも同様のゲリラライブを実施。こちらも2,000名の清掃員がライブ会場に駆け付け、ライブも非常に盛り上がったという。

 ここでサッシャ氏は「このようなサプライズをするのが常に頭にあるのか」と聞くと、渡辺氏は道頓堀も六本木ヒルズのゲリラライブも「他のバンドがやっているのを見て、BiSHでもやりたいと思った」と答えつつ、サプライズに対する自身の考えを述べた。

 「新しいことを常に考えていかないといけませんが、世の中って基本的には誰かにやられたことしかないと思うんです。そのため、成功した事例を参考に、より成功させる方法を考えるほうが近道だと思うんです。そして、人はサプライズが好きで、そういった刺激を求めていると思うので、(サプライズは)大事にしていますね」(渡辺氏)

社長自ら発信することで情報を一本化

 これらのゲリラライブが成功したこともあり、『THE GUERRiLLA BiSH』はオリコン週間デジタルアルバムランキング(2017/11/20付)でBiSH初の1位を獲得した。

 そして、続いて事例として紹介されたのは、自身最大級のキャパシティで行われた幕張メッセのライブの開催を発表したときの動画だ。動画には渡辺氏も登場し、同氏の履くふんどしに幕張でのライブ開催が記載されていた。動画自体は茶番とも言える内容だったが、Twitterで発表すると瞬く間に拡散され、ライブ当日も約17,000人の清掃員が集まったという。

BiSH 幕張ワンマン決定映像!! THE NUDE

 ここで、サッシャ氏は渡辺氏のSNS活用について聞いた。渡辺氏は自身のTwitterアカウントでも積極的に発信を行っており、BiSHはもちろん、同氏が代表取締役を務める事務所WACKに所属するアイドルグループに関する情報を届けている。このように、個人でも発信を強めていることに関して、渡辺氏は以下のようにコメントしている。

 「自分が発信することで、情報を一本化できます。僕のタイムラインだけ見ておけばBiSHはもちろん、他グループを含めた全体的な情報が把握できるようになります」(渡辺氏)

 BiSHやBiSHメンバーのアカウントだけでは拾えない情報なども、渡辺氏は拾って届けるなど、SNSを含めた積極的な発信を心がけているようだ。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、20...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2019/08/01 07:00 https://markezine.jp/article/detail/31655

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