SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第99号(2024年3月号)
特集「人と組織を強くするマーケターのリスキリング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

白メガネ野崎が突撃!次世代のトップランナーに聞く新時代のキャリア形成

「6年間培ってきたキャリアを捨てた」アカツキ窪田氏が語る、マーケターとして強くなれた理由


 本連載では、広告・マーケティング業界に特化した転職、副業、就活のキャリアコンサルティングを3,000人以上担当したホールハートの野崎大輔さん(通称:白メガネ)が、同領域で活躍中の業界人のこれまで歩んできたキャリアを深掘りし、人生100年時代におけるキャリア設計のヒントを探ります。今回は、新卒でセプテーニに入社後アカツキに転職し、ゲームアプリの事業戦略、マーケティングを担当する窪田真太郎さんに話を聞きました。

セプテーニのスマホ広告取扱高向上に貢献

野崎:今回はモバイルゲーム事業などを展開するアカツキでMarketing Guild General Managerを務めている窪田さんのキャリアを分解して、参考になるナレッジを聞き出したいと思います。デジタルエージェンシーを経て、事業会社に転身しているパターンですね。窪田さんは2010年に新卒でセプテーニに入社したとのことですが、具体的にどのような業務を担当されてきたのでしょうか。

株式会社ホールハート タレントマネジメント本部コンサルタント/スペシャリスト 野崎大輔さん(白メガネ)
株式会社ホールハート タレントマネジメント本部コンサルタント/スペシャリスト 野崎大輔さん(白メガネ)

窪田:セプテーニには6年間在籍しており、広告枠の買い付けを行う部署に所属し、メディアプランナーに従事していました。入社した2010年当時はiPhone4が発売され、スマホ市場が大きく伸びてくるぞという時期で、セプテーニとしてもスマホ広告の買い付けを強化する方針をとっていました。

 その中で私は、社内で初めてスマホの広告枠買い付けを担当するようになり、優秀なマネージャーに支えられながらスマホ広告の取扱高を大きく伸ばしてきました。4年目以降は広告枠の買い付けをしつつ、兼任でスマートフォンアプリのクライアントに特化した、デジタル領域のユーザー獲得に関する戦略立案を担当しました。

今回のインタビュイー:株式会社アカツキ Marketing Guild General Manager 窪田真太郎さん

 新卒でセプテーニに入社後、スマホ広告枠の買い付けを担当するなどメディアプランナー業務を行う。その後アプリマーケティングの戦略設計なども担い、2016年にアカツキ入社。同社ではゲームアプリのマーケティング活動と部署のマネジメントに携わっている。

売上全体に貢献できる仕事がしたかった

野崎:同じタイミングで私もデジタルエージェンシーに勤務していたので、当時を思い出します。セプテーニでは順風満帆と言えるキャリアを形成されていますが、転職を考えるようになったきっかけはなんだったのでしょうか。

窪田:5年目に差し掛かった頃、知り合いから事業会社への転職の誘いを受けました。そのときはまだセプテーニでできることがあると思ったのでお断りしたのですが、それが転職について考えるきっかけにはなりましたね。

 入社6年目にアカツキの共同創業者 香田(取締役COO 香田哲朗氏)から連絡があり、アカツキ入社の誘いを受けました。考えた末、転職することにしたんです。

野崎:その意思決定のポイント、深堀りしたいですね。実際に事業会社に転身して、思ったような仕事ができず、またパートナーサイドに戻ってくるケースも意外と多いので。誘われて入社したとのことですが、以前から事業会社サイドに転身したいという願望はありましたか?

窪田:ありましたね。セプテーニでの仕事も非常にやりがいがあったのですが、クライアントワークを続けるうちに、よりマーケティング全体に関わりたいと思うようになりました。たとえば私が当時関わっていたアプリのマーケティング活動のうち、スマホ広告によって生まれる直接的な売上は、全体でみると本当に限られた規模しかありませんでした。

野崎:実際に売上へのインパクトを踏まえた施策を展開していたのですね。その事実に直面したときに、クライアントの売上を伸ばすためには、広告以外の領域にも関わるべきだと考えたのでしょうか。

窪田:その通りです。残りの大部分が何で構成されているのかを見ていくと、広告を経由していないオーガニックで獲得できたユーザーの課金などによるものです。オーガニックでのダウンロードを増やすには、話題を作って認知を向上させたり、口コミが広がる仕組みを作ったりするなど何かしら仕掛ける必要があるはずです。

 売上の多くを占めるオーガニックの部分を科学しないとマーケティングとは言えないのでないか。そのような想いが強くなっていました。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
事業主ならではの壁、どう乗り越えた?

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
関連リンク
白メガネ野崎が突撃!次世代のトップランナーに聞く新時代のキャリア形成連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

水落 絵理香(ミズオチ エリカ)

フリーライター。CMSの新規営業、マーケティング系メディアのライター・編集を経て独立。関心領域はWebマーケティング、サイバーセキュリティ、AI・VR・ARなどの最新テクノロジー。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2019/09/24 11:45 https://markezine.jp/article/detail/31928

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング