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デザイン変更だけでOK?10年ぶりのサイトリニューアルで見つけた本質的課題と解決のための3つの施策

サイト構造の設計は、顧客が何を求めているかが肝

――それでは、具体的なサイトリニューアルの施策について教えてください。

灘上:具体的には、3つの施策を実行しました。

(1)製品カテゴリーの見直しと、誘導エリアの改善

 製品の探しやすさを目的とし、製品のカテゴリー分けを実施。リニューアル前は17カテゴリーだったが、6カテゴリーまで整理。さらに、トップとヘッダーにも製品情報へのリンクを掲載し、詳細ページまでの遷移数を最短にした。

タップで拡大
製品を探しやすく整理(タップで拡大)

(2)各ページの回遊動線の見直し

 リニューアル前のページは、ページ下部の導線が固定され、単調な印象だった。そこで、ページのカテゴリーごとに、ユーザーが次に求めているであろう内容を、関連コンテンツとして掲載するデザイン・構成へ変更した。

製品ページの関連コンテンツ(タップで拡大)
製品ページの関連コンテンツ(タップで拡大)

(3)サポート情報ページの露出

 トップ、ヘッダー、サイドのナビゲーションからも、カタログや関連資料のダウンロードページへ誘導する設計にした。

トップページのナビゲーション(タップで拡大)
トップページのナビゲーション(タップで拡大)

――製品情報をファーストビューに掲載していますが、どのようなUXデザインを考えたのでしょうか。

灘上:お客様が求めるUXは、製品の情報が見たいと考えてサイトへ訪問し、必要な情報が欲しい媒体で手に入ること。ですから、ページにアクセスしたのち、製品情報ページ、カタログ、関連資料・情報がわかりやすいように構成を変え、お客様のニーズを満たしていこうと考えました。

製品情報ページ

リニューアルで顧客も自分たちも嬉しいサイトに

――サイトリニューアルによって、大きく変わったことはありますか?

灘上:Googleアナリティクスで、リニューアル前後のデータを比較してみると、様々な成果がありました。

 まずはランディングページ(LP)の上位流入を、各製品カテゴリーのトップページに変更できたことです。SEOも効き、「製品情報が欲しい」というお客様のニーズを満たせるようになったんです。また、技術情報のページもSEOが改善され、LPとして流入が増えています。

 そして、セッション数と導線の改善です。不必要なページを整理したことで、スムーズに欲しい情報へアクセスしていることが、Googleアナリティクス(以下、GA)の数値からもわかっています。

――情報をシンプルに再構成した結果、使いやすいサイトになっていますね。

灘上:また、カタログページの直帰率と滞在時間も改善できました。カタログページのUIを見直し、ファーストビューにチェックボックス型のフィルタ機能を実装しました。さらに、ページ下部に関連コンテンツを掲載し、滞在時間が2分以上延びています。

 その他、お客様は、サイトをしっかりと見てからカタログをDLしていると改めてわかりました。以前はカタログをDL後、すぐに離脱していたのですが、UIを見直した結果、回遊度も上がり、直帰率が45ポイント改善しています。

チェックボックス型のフィルタ機能を実装したカタログページ

A.T.:当社で話題になったのは、資料のDL数が増加していることです。検索ページの実装で、リニューアル前と比べてDL数が18%も増加しています。サイトの利便性が上がり、お客様ご自身で、必要な資料を検索し、DLされていることがわかり、手ごたえを感じました。

 あわせて、営業への資料請求のお問い合わせが減っています。営業部門からは、従来多かったルーティーン業務や電話でのよくあるお問い合わせが大幅に少なくなった、との声を多く聞くようになり、利便性向上を感じています。

――データで比較ができると、リニューアルの効果がわかりやすいですね。では、定性的な評価はいかがでしたか。

A.T.:CMSを導入することによって、最新ニュースや技術情報が格段に更新しやすくなりました。既存のお客様の利便性、満足度を上げるだけでなく、新しいお客様からのお問い合わせも増え、新たなビジネス機会や異業種交流などへつながっていることも、社内から評価されています。

 当たり前のことがシステム化されて、人がやるべき作業に時間をかけられるようになりました。ユーザーファーストで、リーディングカンパニーらしいサイトへ生まれ変わってきたと感じています。

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この記事の著者

マチコマキ(マチコマキ)

広告営業&WEBディレクター出身のビジネスライター。専門は、BtoBプロダクトの導入事例や、広告、デジタルマーケティング。オウンドメディア編集長業務、コンテンツマーケティング支援やUXライティングなど、文章にまつわる仕事に幅広く関わる。ポートフォリオはこちらをご参考ください。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2020/12/03 19:25 https://markezine.jp/article/detail/33608

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