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コロナ禍の消費者インサイト調査最前線 1on1で“ホンネ”を引き出すチャットインタビュー活用

時間と費用がかかるインタビューを手軽に

 ここまでインタビュー調査によるインサイト獲得の方法について紹介されたが、企業が定性調査を実施しようとすると、多くの壁が立ちはだかる。主には「時間」と「費用」面で課題を感じるところが多いだろう。

 たとえば従来の定性調査サービスは、リサーチ会社に依頼してモデレーターを雇って行うのが一般的で、それには準備から納品までに月単位の時間を要し、現在のビジネススピードに合っていない。また1回あたり数十万~100万円と費用も高額なため、気軽に実施できない現状がある。

 加えて今は、コロナ禍で対面によるインタビュー調査実施が難しいという問題も新たに生じている。

 こうした問題点を解決するツールとして、ジャストシステムが提供するのが、チャットインタビューツール「Sprint」だ。スマートフォンでの1on1テキストチャットを採用することで、従来サービスの問題を解決し、より手軽なインタビュー調査を可能にしている。

 企業担当者がインタビューを依頼すると、スマホのプッシュ通知で募集をかけて約5分で消費者モニタを募り、テーマに合ったモニタに対して、30分間のインタビューが実施できる仕組み。インタビューのデータは終了と同時に納品される。

 モニタとのマッチングでは、モニタに質問を投げかけ、その回答をもとに対象者を絞り込んでいく「ライブスクリーニング」が可能だ。

チャット形式だからこそ得られる“本音”

 また浦野氏は「チャットだからこそ得られるメリットも少なくない」と語る。具体的には次のようなメリットがあると説明した。

・チャットだから“本音”が引き出しやすい
・今まで出会えなかった対象者に出会える
・進行と分析が同時にできる
・使い放題だから気兼ねなくインタビューできる
・非対面だからコロナ禍でも安心

 本音が引き出しやすい理由には、顔を出す緊張がないためにプレッシャーから解放され、リラックスしてインタビューを受けられることがあげられる。加えて、対面インタビューに抵抗がある人も参加可能なこと、スキマ時間に取り組めるので様々な立場の人が参加できることから、インタビューの対象者も増える。

 また、モニタの顔は見えないもののデプスプレビュー機能でモニタが回答を打ち込んでいる内容が「同時に」見えるようになっている。「同時に」見えるとは、モニタの回答が確定して送信される前から、入力中の回答や一度書いた後に削除した内容などが見えるということだ。これにより、回答への迷いや、どう答えるか困っている様子など、表情に近い部分がテキスト上でもわかるようになっている(下図)。これも本音により近づきやすい理由だと浦野氏は話す。

 「最近はコロナ禍の状況もあり、従来調査の代替手段としてご相談いただくケースもかなり増えました。また『対面でのインタビューをするほどではないけど、アンケート調査の自由回答では物足りない』という場合にも使っていただいています」と、幅広い活用ができることを伝えた。

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 ジャストシステムでは「インタビュー調査のコツ」を解説したホワイトペーパーを配布しています。そもそものインタビューの始め方や基本的なテクニック、コントロール方法を、具体的な例を交えながら紹介。「ラダリング」や「フレーミング」、「バックトラッキング」といった手法から、注意すべき点などをまとめています。ダウンロードはこちらから!

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この記事の著者

畑中 杏樹(ハタナカ アズキ)

フリーランスライター。広告・マーケティング系出版社の雑誌編集を経てフリーランスに。デジタルマーケティング、広告宣伝、SP分野を中心にWebや雑誌で執筆中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2020/10/19 10:00 https://markezine.jp/article/detail/34416

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