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キャラクターマーケティングから学ぶ、ブランド資産構築&コミュニケーション術

フォロワー45万人の「耐え子の日常」からInstagramアカウント育成のポイントを学ぶ

 「秘密結社 鷹の爪」などの自社コンテンツを保有し、キャラクタープロデュースで培ったノウハウで業のブランド資産構築を支援するディー・エル・イー(DLE)が、キャラクターマーケティングから学ぶ、ブランド施策構築とコミュニケーション術を解説する本連載。今回はキャラクターアカウントに学ぶ、SNSコミュニケーション術【Instagram編】について解説する。

Instagram上で拡散されるための評価軸

 今回は、キャラクターコンテンツを用いたInstagramでのSNSコミュニケーション術を紹介していきます。本題に入る前に、そもそもInstagram上の拡散がどのような仕組みなのかを簡単に理解しておきましょう。

 Instagramには、Twitterのリツイート(RT)のようにユーザーが拡散を促す機能はありません。しかし、独自のアルゴリズムにより、エンゲージメント評価(いいね・コメント・保存数・滞在時間)が高い投稿を「オススメ」してくれる仕組みがあります。オススメされる投稿は発見タブ(Exploreタブ)に表示され、フォロワー以外の多くのユーザーに拡散されます。

 この発見タブに表示されるコツは、カテゴリーを明確にすることです。投稿内容やプロフィール、投稿のハッシュタグを一貫させることで、アカウントのカテゴリーを明確にします。すると投稿のいいね数、保存数などが多く、滞在時間が長いほど、良い投稿とみなされるため、同じカテゴリーに興味がある人などの発見タブに自動的に表示されオススメしてもらいやすくなります。

 Instagramには、TwitterのようにRTでフォロワーに拡散する機能はありませんが、いい投稿と認識された場合に多くの人にオススメされ投稿が拡散されます。

漫画コンテンツは滞在時間が長く、運用しやすい

 では、拡散においてこのような特徴を持つInstagramに対して、なぜキャラクターコンテンツを活用するのでしょうか。キャラクターコンテンツとInstagramの相性がいいと言われる代表的な理由は2つあります。

 1つ目は、Instagramのエンゲージメント評価との相性です。現在のInstagramのアルゴリズムでは「いいね!」の数だけでなく、ユーザーの滞在時間やコメント数など、多様なエンゲージメントが指標として重要視されています。

 中でも「投稿に触れたユーザーが何分・何秒くらいその投稿を見たか」という滞在時間の指標が評価に大きな影響を与えると言われています(2019年12月時点)。この滞在時間を増やす方法はいくつかありますが、キャラクターコンテンツの場合は非常に有利な方法がひとつあります。

 それは、「漫画」を投稿することです。漫画は、投稿あたりの情報量が多く、写真やイラストに比べてじっくり見られます。また、ストーリーを伝えられる分、コメントも多くもらいやすい傾向です。結果として、エンゲージメント評価が高くなりやすく、現状のInstagramのアルゴリズムで優位に拡散させることが可能です

 Instagramと相性の良い2つ目の理由は、運用がしやすい点です。

 SNS運用は、属人性が高い運営になりがちです。運用している人が変わってしまうとともに内容も変わってしまい、せっかく増やしてきたファンを急に失うこともあります。

 しかし、キャラクターコンテンツであれば、適切なスタイルガイド(ポーズ集やクリエイティブのガイドラインをまとめたもの)があれば、担当者が変わっても投稿内容が大きく変わることはなく、運用の引き継ぎのマニュアル化もしやすいため、運用の手間を省きやすくなります。担当者が変わってもファンを失わず、運用を滞ることなく続けられるのも、キャラクターマーケティングのメリットと言えます。

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この記事の著者

家田 玲衣奈(イエダ レイナ)

大学時にIT企業のインターンにて、SNSマーケティングの経験を経て株式会社ディー・エル・イー(DLE)に入社。YoutubeやSNSなどを活用した自社IPのBtoCマーケティングおよびWebを中心とした自社のBtoBマーケティングを担当。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2020/11/10 08:00 https://markezine.jp/article/detail/34682

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