テレビCMの王者とネット広告の強者が織りなす幅広い選択肢
MZ:なぜこのタイミングで名称変更をされたのでしょうか?
土井:事業が軌道に乗り始めていたタイミングで、元々タクシー広告などを活用して大々的なマーケティング活動を行う予定があったためです。テレビCMに革新をもたらすなら、今しかないと!

MZ:事業の急激な拡大を狙えるタイミングだったということですね。先ほどお話しされた「テレシー」の特徴の他に、強みはありますか。
土井:テレビCMが初めての方でも、面倒なこと一切なしにチャレンジできることですね。プランニングや制作、効果測定、次回のプランへの活かし方、全部一気通貫してフォローします。また、テレビCMを初めて出稿する企業の場合、業態考査で登記簿の用意など細々とした調整が必要ですが、そこも含めてサポートしていきます。
次に、電通とVOYAGE GROUPの共同事業である点も挙げられます。テレビCMを扱う会社といえば、まっさきに挙がってくる名前のひとつが電通なのではないでしょうか。VOYAGE GROUPは2019年に電通グループになりましたが、元々主軸事業はデジタルマーケティングだったのでネット広告の知見が豊富です。そのため、テレビCMに強い電通とネット広告に強いVOYAGE GROUP、両社の良い部分が組み合わさったのが「テレシー」と言えます。
さらに、グローバルでモバイルアプリ向けマーケティング プラットフォームを展開するAdjust(アジャスト)との提携も開始しました。これはアジア初の提携です(詳細はこちら)。同社との提携によりテレビCMによるアプリインストールへの影響がより簡単に計測できるようになりました。
ネット広告の長期間運用による課題を解決
MZ:最近テレビCMを出稿するアプリ企業やBtoBのSasS企業が急増していますが、なぜ今テレビCMが注目されているのでしょうか?
土井:注目される理由は大きく分けて5つあります。
1つ目が、新たなターゲットの獲得ができることです。たくさんの方に見られるテレビCMだからこそ、新しい潜在的なターゲット層を発掘することができます。ネット広告はターゲットを絞った場合、長期間運用していると効果が頭打ちになることもあります。
しかし、テレビは絶大なリーチ力があるため、ネット広告よりも幅広い層に届きます。そのため、30代男性向けと思われていたものが40代女性にも売れるといった発見もあり得ます。それによってネット広告で新たなターゲットを開拓することへつなげることができます。
2つ目は短期間で大量のリーチ獲得が可能であることです。巨大なネット媒体でも1日で6,000万人にリーチすることは困難です。そこがテレビCMであれば、お茶の間に一気に届けることができます。たとえば、期間限定セールで全国のべ6,000万人に届けようと思った場合、ネット広告を大量に出稿してもおそらく1週間はかかります。しかし、テレビCMであれば1日に予算を集中すれば十分にリーチできます。