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MarkeZine Day 2020 Autumn Kansai(AD)

ポストクッキー時代には「共通基盤整理」が必須 今注目すべきデータ活用の最前線

Datoramaの活用でLTVデータから顧客像を明確にする

 次に、データで言葉を定義するためには、ファーストパーティーデータの活用がかなり重要になってくると熊村氏は語った。「これを上手く活用しながら、あやふやな定義で使っていた言葉を再定義する形になるのかもしれません。顧客のLTVデータから逆算して、カスタマージャーニーの作成、KPI設計をしていきながら、自分たちが今取っているファーストパーティーデータでどういう定義ができるのかを考えていくべきなのではないでしょうか」(熊村氏)

 それを聞いた市川氏は、「LTVデータから逆算して設計していくならば、量が膨大なために労力はかかりますが、自分たちの顧客接点で取れているファーストパーティーデータをとことん分析して、大事な顧客の姿を明確にしていくことに取り組んでいく必要性を感じています」と言葉を重ねた。また、顧客をより明確に「知る」ためには、CRMの顧客データをはじめ、社内外に分散しているデータを1つに集約・統合して分析していくことが必要となる。

 そこで紹介されたのが、セールスフォースが提供するマーケティングインテリジェンス・プラットフォーム「Datorama(デートラマ)」だ。増加するマーケティングデータを簡単に統合・可視化・分析することを可能にしたツールになっている。

 主要メディアを売り上げやエンゲージメントなどの項目別に比較したり、トレンド分析として費用とコンバージョンの関係性を見たりすることができる。どんなクリエイティブが刺さったのか、広告パフォーマンスを上げた要素は何かなど、各変数がどうつながっているかが一目で把握できる。「それによって、次の打ち手の判断もしやすくなります」と熊村氏は説明する。

 実際のユーザーでもある市川氏は、Datoramaの良さを次のように話す。

 「『Datorama』は、ほとんどのマーケティングデータをつないで統合できる上、つなぐための手間や初期投資がかからない使い勝手の良さを感じています。単純に広告の投資予算最適化を見るだけでなく、データで定義した軸と組み合わせてデータを活用できるようになると、ロイヤルカスタマーがどう増減しているのか、その施策でどれだけ顧客を獲得できているかなど、より深化した目線で見られるようになります。そうしたデータの掛け合わせが素早く、容易にできるのも魅力ですね」(市川氏)

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集計から解放されるだけでなく技術的に深い考察が可能に

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この記事の著者

畑中 杏樹(ハタナカ アズキ)

フリーランスライター。広告・マーケティング系出版社の雑誌編集を経てフリーランスに。デジタルマーケティング、広告宣伝、SP分野を中心にWebや雑誌で執筆中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2021/02/02 11:00 https://markezine.jp/article/detail/35318

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