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『MarkeZine』(雑誌)

第99号(2024年3月号)
特集「人と組織を強くするマーケターのリスキリング」

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定期誌『MarkeZine』特集

私たちのキャリア論(BtoC編)

 マーケティング思考を持ち、最前線で活躍するBtoC企業の6名に「新人時代に意識していたこと」「キャリアを築くうえで大切にしていること」を聞きました。

※本記事は、2021年3月25日刊行の定期誌『MarkeZine』63号に掲載したものです。

以下6名の方からコメントをいただきました。
アサヒビール 玉手 健志氏キリンビバレッジ 加藤 麻里子氏資生堂 加藤 美侑氏Sparty 坂口 光氏ヤッホーブルーイング 稲垣 聡氏ユニリーバ・ジャパン 木村 元氏

居心地の悪さは成長痛。常に次のステージへ向けて挑戦を

前例や慣習をなぞらず、自問自答を繰り返す

 新人時代は、前例や慣習をそのままなぞるのではなく「得たい結果」「ありたい状態」からバックキャスティングして仕事を組み立てることを意識していました。当時はまだまだ若く「とにかく世間をアッと言わせたい」という荒々しい気持ちがとても強かったため「この仕事で本当に世の中はびっくりするのか?」という自問自答を繰り返しながらスケールが小さくならないよう必死にもがいていました。

 また、今でも続けているのですが「自分の業務のちょっとだけ外のこと」についても興味を持つようにしています。隣接部署の業務は一見して深く議論に入り込まなくてもいい気もするのですが、興味を持って「なぜこうなっているのですか?」と踏み込んで質問をしてみると、全体像や一緒に働く人々の気持ちがわかり、より自身の仕事も磨かれていくと感じています。

 スキルについては色々ありますが「すべての仕事にプロとして徹底的に再現性を持つ」ということが近道であると感じています。なぜ成功したか、なぜ失敗したか、何度やっても同じ成果を出せるかという点をクリアにし続ければ、自然と要因分解が進みビジネスパーソンとして成長していくと考えています。

ひよこに戻る勇気を持ち続ける

 私のキャリア感はシンプルに言うと「ひよこに戻る勇気を持ち続けること」です。一定期間同じ仕事をしていると、慣れてくるため業務自体はスムーズに回せるようになっていきます。しかしそれは同時に自身の成長が鈍化していることも意味しています。自身がこのステージにいると認識した場合、今の自分ではうまくできない仕事を探し出し、その真ん中に身を置くことを意識しています。当然そこでは過去のスキルはあまり通用せず、ビジネスパーソンとしてヨチヨチ歩きのひよこに戻った状態になるため、居心地はとても悪いです。ですがその居心地の悪さこそが自身の次のステージへ向かう成長痛だと考え、日々奮起しています。コンフォートゾーンに安住しない、常に挑戦する、というスタイルを貫き「会社を良くすることで、社会を良くする」を実現していきたいです。

アサヒビール マーケティング本 部デジタルマーケティング部 課長 玉手健志氏

アサヒビール マーケティング本 部デジタルマーケティング部 課長 玉手健志氏

2009年アサヒビール入社。営業を経験後、広告代理店への出向を経て宣伝部へ異動。その後、新設のデジタルマーケティング部の創設メンバーとしてデジタルコミュニケーション全般の戦略設計と実行を担当。現在はCDPの構築や活用推進を図ると共に自社のDXを推進中。Dreamforce、ad:techなどのグローバルカンファレンスに多数登壇。

「ブランドマネージャーになりたい」と宣言!質問を重ね、背景や想いを理解していく

質問を重ね、背景や想いを理解していく

 新人時代は、上司(ブランドマネージャー)の言動を注意深く観察し、上司がなぜそのような言動をしたのか、背景・想い・思考プロセスを知りたくて、質問する時間を毎週設けてもらいました。また、上司に「ブランドマネージャーになりたい」と宣言し、そのために必要なスキルを教えてくださいと伝えていました。

 さらに、ブランドマネージャーは社長のように、社内外・他部署を巻き込み、リーダーシップを発揮して、業務を進めなければいけないことを知り、日々業務で関わる方々にも、沢山質問して、業務内容・想いを理解できる人になりたいと思っていました。広告代理店の営業の方には「GRPって何?」などの基礎レベルの質問もして、沢山のことを教えていただきました。

 またスキルを磨くために、マーケティング関連書籍を読んだり、日々生活する中で「このブランドは何を伝えているんだろう?」「この広告はどういうブリーフをして完成したのだろう?」と勝手に想像したりしていました。また、上司に他企業のブランドマネージャーに会う機会を作ってもらい、話を聞き、ブランドマネージャーになりたいという想いを強くしていました。

自分の好きなブランドを“社会に愛される”ブランドに

 キャリア形成で大事にしていることは、「好き」かどうかです。現在までに、2回転職していますが、転職先を選ぶ基準の1つが「その会社が持っているブランドが好きか否か」でした。マーケティングの仕事は、大変なことも多いですが、乗り越える原動力になっているのが、担当するブランドが「好き」で、一人でも多くのお客様に届けたいと思っているからです。

 またその時の業務を通して、「成長を実感できるか」も大切にしている軸です。私自身、もっと成長して、ブランドも成長させたいと考えています。マーケティングは素晴らしい仕事だと心から思っていて、ブランドマネージャー一つひとつの決断次第で、ブランド価値がプラスにもマイナスにも変わり、お客様に愛されるかどうかも変わる、明るく責任のある仕事です。これからも「マーケティング」を学び続け、社会とお客様から愛されるブランドに育て、多くのお客様に幸せを届けることが、私のキャリアプランです。

キリンビバレッジ マーケティング部 加藤麻里子氏

キリンビバレッジ マーケティング部 加藤麻里子氏

営業とマーケティングを経験し、2018年4月よりキリンビバレッジマーケティング部で午後の紅茶のブランドマネージャーとして従事。2020年4月よりシニアブランドマネージャーとして、引き続き、午後の紅茶を担当。

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MarkeZine(マーケジン)
2021/03/25 14:30 https://markezine.jp/article/detail/35775

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