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私のキャリア

自分を信じて頑張れば、夢は何度でも叶う

 広告・マーケティング業界で活躍する人物の職業人生、キャリアを伝える本連載。今回は、ホットリンクの堤貴宏氏を紹介する。元プロのミュージシャンという異色のキャリアを持つ堤氏。インサイドセールス業務に携わる傍ら、業界を活気づけたいと、ヴィジュアル系インサイドセールスとして情報発信やセミナーの登壇に積極的だ。大きなキャリアチェンジを遂げ、自分らしいビジネスパーソンの在り方を確立する堤氏に、これまでの道のりを聞いた。

※本記事は、2021年7月25日刊行の定期誌『MarkeZine』67号に掲載したものです。

音楽の道を絶った先で、インサイドセールスに出合う

堤 貴宏(Takahiro Tsutsumi)氏
 高校卒業後、ヴィジュアル系バンドのギタリストとして活躍。引退後は、複数の企業でテレセールスやインサイドセールスを経験し、2018年4月にホットリンクへ入社。インサイドセールス部の立ち上げに関わり、現在もチームをリードする。ヴィジュアル系アーティストのスタイルで情報を発信する、ヴィジュアル系インサイドセールスのポジションを生み出し、自身のSNSからコンテンツを届けている。

──はじめに、今日はフルメイクでご登場下さりありがとうございます!

 今日は和装とロックの融合をテーマに衣装とメイクを組んでみました。久しぶりのフルメイクです。

――高校を卒業後、ヴィジュアル系バンドのギタリストとして活躍されたそうですね。

 はい。13年間、音楽一筋で食べてきました。高校生の時に、ヴィジュアル系バンドの存在に救われた私は、「音楽の力で理想の世界を作る」と信じ、夢を叶えたのです。しかし、バンドの人気が低迷してしまい、32歳の頃にSEOの会社でテレセールスのアルバイトを始めました。死に物狂いで頑張った結果、なんとか生活はできるようになりましたが、やはり音楽をやりたい気持ちはくすぶっていましたね。

 そんな時、同じく元バンドマンの上司から「あの世界は、お前みたいに一度音楽で食べられた人間ほど、止められない。でも、食べ続けられる人はほんの一握りで、そんな人たちはもっと若いうちにその域に到達している」と、はっきり言われたんです。

 この言葉がターニングポイントとなり、音楽で食べることを諦め、現実を受け入れました。今でも音楽で生きることに憧れはありますが、未練はありません。それに、バンドマン時代の経験は、仕事にも活きているんです。

 たとえば、他のバンドと比較して自分たちのポジションや売り出し方を決める、ファンのニーズを踏まえて衣装やメイクなどのビジュアルを作るなどはマーケティングですし、ライブハウスやメディアへの売り込みは営業のようなもの。これらの経験があったから、営業の仕事も頑張れたし、成果を出せたのだと思っています。

 その後、転職した先でインサイドセールスの基礎を学び、数社を経て、ソーシャルメディアマーケティングを支援するホットリンクへ入社しました。入社から4年が経ちますが、自由な社風があり、とても自分らしく仕事ができる会社だと思います。「社会人だからこうあるべき」という息苦しさもありません。もちろん、仕事に対して高いスキルや成果を求められますが、同僚だけでなく経営層も含めてみんなが協力的で親切です。私が苦手としていた勉強のやり方や深い思考の習慣化といった細かいところまで、丁寧に教えていただいたこともあります。とても感謝していますし、信頼できる組織です。

――ホットリンクでは、どのようなお仕事を?

 フィールドセールスを経験したあと、インサイドセールス部の立ち上げに携わりました。ホットリンクのインサイドセールスは、マーケティング本部の中にあることが特徴で、お客様へ電話やメールによるコンタクトを取るほか、メールマガジンを執筆するなど、一部のマーケティング施策も担当します。今ではメンバーも増え、今年の1月からはリーダーを務めています。

 実は、入社後にあまり活躍できない時期が続いており、見かねた上司から「経験がある領域を伸ばそう」と同部の立ち上げを打診されました。ですので、「これは絶対に成功させたい」と大きな覚悟で挑みました。

 また、それ以上に「絶対にやり抜こう」と心を決めた理由があります。というのも、前職でビジネス経験が少ないことからまわりに迷惑をかけてしまい、劣等感を感じて、会社に居場所がなくなってしまった過去があるのです。だから、もう二度と、まわりの足を引っ張りたくないし、何より自分のポジションを作り、価値を発揮したい。そんな強い気持ちがありました。立ち上げから定着まで2年ほどかかりましたが、会社の中でもインサイドセールスの重要性が理解され、頑張りが報われたと思います。また、国内最大級のインサイドセールスイベント「Inside Sales Conference 2019 winter」にも登壇でき、これまでの取り組みに一定の評価をいただけたかなと考えています。

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この記事の著者

マチコマキ(マチコマキ)

広告営業&WEBディレクター出身のビジネスライター。専門は、BtoBプロダクトの導入事例や、広告、デジタルマーケティング。オウンドメディア編集長業務、コンテンツマーケティング支援やUXライティングなど、文章にまつわる仕事に幅広く関わる。ポートフォリオはこちらをご参考ください。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/07/28 06:30 https://markezine.jp/article/detail/36787

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