SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

新着記事一覧を見る

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第99号(2024年3月号)
特集「人と組織を強くするマーケターのリスキリング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

アメリカの「今」から、日本市場の「未来」に備える

CTV・OTT広告市場が拡大する米国。その現状から「日本で必要になる視点&考え方」を読み解く

 OTT(Over The Top)やCTV(Connected TV)のように新たなチャネル市場が生まれたり、3rd Party Cookie規制のように従来の手法に制約が生じたりする時には、従来のマーケティング手法にとらわれない視点や考え方が必要になります。本連載では、アメリカに本社を置くThe Trade Deskが、日本のマーケターに向けて、今後のマーケティングの未来を考える上で参考となる米国市場でのトレンドや業界が直面している最重要課題についての見解をお伝えします。第1回は、日本でも普及しつつあるOTTやCTVとプログラマティックを活用した、新たなマーケティング戦略について紹介します。

OTTとCTVの定義を再確認

 OTTとCTVという言葉に聞き馴染みがない方、あるいは知ってはいるけれどその違いや定義は曖昧である方が多いかもしれません。まずは、それぞれの定義を解説します。

クリックして拡大
クリックして拡大

 OTT(Over The Top)とは、インターネットを通してストリーミング視聴のできる動画コンテンツのことです。この連載では、特にテレビ局などのプロが製作したプレミアムな動画コンテンツをOTT、個人が製作しYouTubeやニコニコ動画などにアップロードされた動画コンテンツをUGC(User Generated Contents)として区別します。代表的なOTTサービスとしては、NetflixやHulu、Amazonプライムビデオ、TVerなどが挙げられます。

 CTV(Connected TV)とは、インターネットに接続されたテレビのことです。スマートTVやFire TV Stickなど、動画ストリーミングサービスのアプリをダウンロードして視聴できるテレビデバイスを指します。

アメリカで起きているケーブルテレビ離れとCTVの普及拡大

 The Trade Deskの本社があるアメリカでは、日本よりもOTTやCTVが普及しています。アメリカはもともとケーブルテレビが発達していたこともあり、テレビがオンラインにつながっている世帯が多い一方、日本では現在も有線で受信している世帯がほとんどです。

 The Trade Deskの調査レポート「The Future of TV Report June 2021」によると、アメリカのテレビ視聴者の47%はすでにコードレスで視聴しており、eMarketer社によると、2021年時点でケーブルテレビ加入を維持している世帯は7,800万世帯以下になっています。これは、ケーブルテレビよりもインターネットで気軽により多くのコンテンツを視聴できるようになったからで、アメリカと日本ではOTTやCTVの普及率が大きく異なるのです。

 なお、まだケーブルテレビに加入している人のうち44%が、今後1年間でケーブルテレビの契約を解約または契約サービス数を減らす予定だそうです(The Trade Desk「The Future of TV Report June 2021」より)。今後もますますCTVの需要は増えていくでしょう。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
アメリカで起きているCTV広告市場の拡大

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
関連リンク
アメリカの「今」から、日本市場の「未来」に備える連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

馬嶋慶(マジマ ケイ)

The Trade Desk 日本担当ゼネラルマネージャーFacebook日本支社の立ち上げメンバー、Taboolaカントリーマネージャーなど、プレミアムメディアや新興デジタルメディアでの豊富な経験を有し、直近では米国発のテクノロジースタートアップであるUiPathdeマーケティング部門を牽引。20...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2021/08/30 08:30 https://markezine.jp/article/detail/37049

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング