テレビCM・タクシーCM・アドトラックの効果
――自社のサービスにおけるプロモーション活動でどのような課題を抱えていますか。
北嶋:繰り返しになりますが、Throttleは前例のない新しいプロダクトでニーズが顕在化していないため、限られた顕在層に対するオンラインでのインバウンド系施策をやり切った後は、メールマーケティングやフォームマーケティングといったオンラインでのアウトバウンド系の施策と事例を活用した広報を組み合わせて効率良くアプローチしていこうと考えました。しかしこれもある程度やっていくと、上限が見えてきます。そこから先はより広く、より強く潜在層に向けて啓蒙する必要があるため、こちらもよりリスクを取るアプローチをしていく必要があります。
――土井さんもテレシー自体のプロモーションに取り組まれているそうですが、いかがでしょうか。
土井:運用型テレビCMの中でテレシーは後発のサービスのため、いかに認知を取っていくかということが課題でした。そのためには、それ相応の広告投資が必要だと考えていました。

CVは462%!決裁者にリーチしやすい、オフライン施策の強み
――オンライン施策と併せてオフライン施策を検討されたきっかけと、実際にどのような取り組みを行ったかお聞かせください。
北嶋:最初はオンライン施策に取り組み順調に導入社数を増やしていきましたが、マーケットが未成熟なこのタイミングでは500社くらいが限界かなという手応えでした。そのため決裁者に訴求しやすく、リーチできる人数もある程度多い媒体をと考え、オフラインでの広告を検討し、テレシーさんにご支援いただくことになりました。
Throttleは大企業の決裁者や中小企業の経営者がメインターゲットだったので、タクシー広告とエレベーター広告がそこに一番効率良く届くと考えました。
――成果はいかがでしたか。
北嶋:2021年6月から約1ヵ月間実施して、タクシー広告で約1,400万円、その時期に被せて約3ヵ月のエレベーター広告を約300万円で行い、トータルで約1,700万円の予算をかけました。反響はとても大きくて、LPへの流入数は370%、オーガニックでの流入数が272%、コンバージョン数は462%と大幅に増加しました。
短期的に見てもこれだけの成果が出ていますが、中長期で見ると、リードの質が変わったというメリットがありました。従来はWebで情報収集するのは現場の担当者の方が多く、そこからアポを取っても導入まで時間がかかることも多かったのですが、オフライン広告では大企業や有名メガベンチャーの決裁者の方からの問い合わせが多く、リードタイムが短くなりました。
また、認知が広がることで営業がやりやすくなったり、成約率が上がったりという副次的な面でも効果があり、様々な観点から、実施して良かったです。Throttleの導入企業が他のプロダクトや事業プロデュースを利用するという効果にもつながりました。
土井:テレシーは、2020年の12月に約2,000万円タクシー広告を出稿し、CPAは10万円強ほどでした。これは3・4ヵ月でペイでき、うちとしては費用対効果が合う数字です。決済者の方が多く見てくださり、資料請求や問い合わせからの商談化率が通常のインバウンドリードの2~3倍高くなりました。
また、今は検討するタイミングではない場合でも、半年後にテレビCMを打とうとなった時に想起してくれるというような、副次的効果も感じられました。そのため、タクシーCMはずっと続けていくのがいいと考えています。ただ、同じクリエイティブを1年使うと効果が枯れてくることもわかり、新しいクリエイティブにしたところまた成果が上がってきました。
2021年4月からまたタクシーと併せてエレベーターやタワーマンションのサイネージなどにも出稿しました。9月から10月にかけては、テレシーを利用してテレビCMも打ち、最近はアドトラックも利用しています。BtoB企業でアドトラックを利用しているところは少ないですが、ある程度認知が取れた段階で見られると印象に残るようで、コスパはいいと思います。