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博報堂プロダクツのプロフェッショナルたち(AD)

日本のリテール業界は今が過渡期。さらなるテックの活用で進むのは「店舗のエンタメ化」と「マーケDX」

博報堂プロダクツ「Shopper DX」との相乗効果

MZ:実際に現在博報堂プロダクツで導入・提供されているSTRATACACHEのソリューションをご紹介下さい。

吉田:博報堂プロダクツでは、STRATACACHE社のソリューションを体験できるスペース「Shopper DX Experience Lab」を展開中です。現在この第一弾として、以下の5つのソリューションを展示しています。

 中でも汎用性が高いのは、「Lift&Learn」というソリューションで、これはお客様が商品を持ち上げると、その商品の情報をデジタルサイネージに表示させることができるものです。2つの商品を同時に持ち上げても両方の商品情報がサイネージに表示されるほか、商品を置く位置が入れ替わっても問題なく作動するなどの対応力があり、店舗スタッフによるオペレーションコストが低い点も特長です。また、どの商品が何回表示されたかなどのデータを取り、マーケティングで活用することもできます。

デジタルサイネージ「Lift&Learn」の使用例

高橋:販売員が直接商品を説明しなくても、お客様の好きなタイミングで成分や商品特徴を知ることができます。コロナ禍で対面接客がはばかれる中では、特にニーズのあるソリューションですね。また、サイネージにディスカウントクーポンを表示し、後日ECでの購入を促すなど、マーケティング施策として活用することも可能です。

MZ:日本市場に合う形でSTRATACACHEグループのソリューションを提供するなど、博報堂プロダクツが強みを発揮できる部分はありますか?

吉田:博報堂プロダクツは「Shopper DX」という構想を掲げ、リテール業界の変革に取り組んでいます。Shopper DXは、来店前・来店時・来店後、リアル・デジタルをシームレスにつなげ、一連のジャーニーで最適な顧客体験を創造することを目指すものです。デジタル上の会員データ、ECデータに加え、店舗内での行動データ、POSデータなども掛け合わせ、精度の高いパーソナライゼーションを実現します。

 STRATACACHEグループ様とのパートナー契約は、Shopper DXの取り組みの一環として行いました。博報堂グループの「生活者視点」とShopper DXに、STRATACACHEさんのDXソリューションを掛け合わせることで、よりよい買い物体験を創っていくことができる。これが我々の強みだと思っています。

日本のリテール業界は今が過渡期 リーディングカンパニーとしてDXに挑む

MZ:これから導入予定のソリューションがあれば、ぜひ教えて下さい。

高橋:グループ会社のWalkbaseから、店舗運営全体の効率化を実現するソリューションをご提供予定です。様々なシーンでの活用を考えていますが、たとえばコロナ禍の状況に応じて入店制限をかけたい場合、店頭出入口のカメラで人数を計測し、ディスプレイに人数を表示、一定の人数を超えたら入店できないようにアナウンスする、といった仕組みを考えています。

 もうひとつ、来店者が店内をどのようなルートで動いたかをセンサーなどでトラッキングするソリューションも提供を検討中です。主にスーパーマーケットなどでの導入になると思いますが、売り場設計の改善であったり、お客様が“買わなかった商品”の分析であったり、POSデータではわからなかったところまで把握できるようになります。

MZ:最後に今後の展望をお聞かせ下さい。

吉田:昔から日本のリテール業界は、アメリカの5年、10年後を追っていると言われています。これを踏まえると、やはり、日本市場でも人手不足を解決するようなリテールテクノロジーの活用が今後活発化していくでしょう。その意味で、私は、今がまさに過渡期であると思っています。STRATACACHEさんのグローバルでの知見を日本市場にうまく組み込み、リテールテックマーケティングのリーディングカンパニーとして、リテール業界のDXに挑んでいきたいです。

高橋:博報堂プロダクツさんが掲げているShopper DXという考え方は、グローバルでも注目が高まっているトレンドだと思います。リテール領域でテクノロジーの活用が進んでいくことは間違いないので、まずは「Shopper DX Experience Lab」を土台に、日本のマーケットでのプレゼンスを高めていきたいと思っています。

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この記事の著者

落合 真彩(オチアイ マアヤ)

教育系企業を経て、2016年よりフリーランスのライターに。Webメディアから紙書籍まで媒体問わず、マーケティング、広報、テクノロジー、経営者インタビューなど、ビジネス領域を中心に幅広く執筆。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2022/03/15 11:00 https://markezine.jp/article/detail/38222

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