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7名のアプリマーケターが語る 広告クリエイティブの制作体制、アプリ市場の変遷、キャリアプランについて

大企業経験者が語るスタートアップの醍醐味

パネリスト

パラレル 道下江里花氏
トリビュー 大西正太氏

天野(Liftoff):おふたりとも、日本を代表するエスタブリッシュな企業からスタートアップへの転職というチャレンジを経験されています。実際に転職されてみていかがですか。

道下(パラレル):リソースが大企業のように潤沢ではないからこそ、施策アイデアの質とスピードの勝負になります。出たアイデアをどんどん試していくスピード感がすごくて、面白さを感じているところです。

パラレル 道下江里花氏

パラレル 道下江里花氏
ミクシィを経て2022年3月にパラレルへ入社
現在は音声SNS「パラレル」のマーケティングを担当

道下(パラレル):前職のミクシィで「モンスターストライク」を担当していた頃は、開発担当を含め400名規模のチームに在籍していました。大きな組織では、1つのことを進めるために各所で合意を取るコミュニケーションコストが必要です。

 現職のパラレルは20名体制のため、やりたいことをクイックに進められる利点があります。マーケ以外の開発メンバーも、ものすごい数のユーザーインタビューを日々行っているので、お互いに得たラーニングを即座に共有しながら仮説の研磨を進めていけるのも醍醐味ですね。一方で、リソースに限りがあるぶん「どこにセンターピンを置いてやり切るか」という判断の難しさはあると思います。

大西(トリビュー):楽しさの方が大きいですが、もちろん大変さも感じています。私が入社した2021年8月時点で、トリビューのマーケティング担当は0人でした。組織の立ち上げから資金の使い道まで考えなければならない。資金も潤沢ではないため、日々悩みながら打ち手を考えています。

トリビュー 大西正太氏美容医療・整形の口コミ予約アプリ「トリビュー」
トリビュー 大西正太氏
ナイキジャパンやメルカリを経てトリビューに入社
現在は美容医療・整形の口コミ予約アプリ「トリビュー」のマーケティングを担当

大西(トリビュー):反面、プロダクトとは非常に関わりやすいと感じています。ユーザーが利用しやすいサービスを作るにあたり、改善点があればすぐにでも試してみて、ダメならまた変える。「とりあえずやってみよう」のスタンスで、開発者と一緒にプロダクトを作っています。

転職の指標は「サービスに可能性を感じるか」

天野(Liftoff):転職先を決めるにあたって、重視した指標や基準があれば教えてください。

大西(トリビュー):収入面は皆さんが気になるポイントだと思います。私自身、10年前であればスタートアップへのチャレンジを選んでいなかったかもしれません。昔と比べて企業の資金調達が容易になった影響か、最近では大手に引けを取らない水準で採用しているスタートアップ企業も増えてきています

 転職先を決めるにあたって重視しているポイントはいくつかありますが「そのサービスを愛せるか」「市場として伸びる可能性があるか」という2点は特に意識しました。

道下(パラレル):前職のミクシィには、SNSサービスが主力事業だった時に入社しました。ここ10年間は、2011年までに立ち上がったサービスがコミュニケーションサービス市場の覇権を獲った10年だったと感じています。

 しかし一方で、SNSによって傷つく人や周囲の評価を必要以上に気にしてしまう人が増え、フォロワー数でのマウンティングといった弊害が生まれていることも否めません。パラレルはSNSが生んでしまう負の部分を解決し、友達同士でフラットに楽しくコミュニケーションが取れる場所です。その点に可能性を感じ、転職を決めました。

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大企業での経験により取捨選択の精度が向上

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この記事の著者

坂本 陽平(サカモト ヨウヘイ)

理系ライター、インタビュアー。分析機器メーカー、国際物流、商社勤務を経てフリーランスに。ビジネス領域での実務経験を活かし、サイエンス、ODA、人事、転職、海外文化などのジャンルを中心に執筆活動中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2022/08/22 10:00 https://markezine.jp/article/detail/39336

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