SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第99号(2024年3月号)
特集「人と組織を強くするマーケターのリスキリング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

MarkeZine Day 2022 Autumn(AD)

UGCを取り入れ顧客体験を豊かに!ワークマンのアンバサダーマーケティングに見る、ECコンテンツ充実術

アンバサダー施策で大躍進を遂げたワークマン

 デジタル接客力を向上させて大躍進した例として、井上氏はワークマンの事例を紹介した。

 同社が販売している商品に、溶接職人が火花よけのために着用するヤッケがある。年間に3,000枚売れる商品だったが、ある時キャンプブロガーの自身のブログで「このヤッケを着ていると焚き火の際に安心」と紹介。すると、その年の販売数が5,000枚に伸びたという。

 「そこでワークマンでは、このブロガーとコンタクトを取り、ブロガーの意見をデザインに取り入れたヤッケを発売。すると年間で10万枚の大ヒットとなりました。それまで職人ターゲットだったヤッケが、マーケットを変えたことで一躍大人気商品になったわけです」(井上氏)

 この件をきっかけに、ワークマンはアンバサダープロジェクトを開始。井上氏は、「このプロジェクトの特徴はインハウスでキャスティングしていること、そして金銭的インセンティブがないことです」と語る。

 まずアンバサダーは代理店などにキャスティングを頼むのではなく、どのような人が良いのか自社でリサーチし、直接声をかけている。そしてアンバサダーをお願いする際には、金銭のやり取りが発生した時点で情報が宣伝色に染まってしまうため、インセンティブを発生させていない。代わりアンバサダーは、自身のブログやSNSで公式アンバサダーという新たなタグとともに商品を紹介する機会が得られるほか、新商品をいち早く発信できるのだ。

クリック/タップで拡大
(クリック/タップで拡大)

無償にもかかわらず希望者殺到のアンバサダー

 ワークマンが始めたアンバサダープロジェクトは、ブランディングに奏功しはじめた。インセンティブがないにもかかわらず、公式アンバサダーになりたいという人が増えてきたのだ。

 「Instagramのハッシュタグには“ワークマンアンバサダーになりたい”“ワークマンアンバサダー志望”というハッシュタグをつけて投稿する人が増え、メディア記事では“WORKMAN 公式アンバサダーになれるかも知れない方法”といった記事が出るようになりました」(井上氏)

 ワークマンがアンバサダーに提供した特別な体験により、ワークマン商品の写真を投稿してアンバサダーになりたい人が増える。その分ワークマン商品の露出が増えるという波及効果を生み出している。アンバサダーとはWin-Winな関係性が構築できおり、「公式アカウントとつながり、体験価値の向上を下支えしています」と井上氏は語る。

次のページ
第三者発信のビジュアルを戦略的に活用

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
MarkeZine Day 2022 Autumn連載記事一覧

もっと読む

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2022/12/23 11:00 https://markezine.jp/article/detail/40365

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング