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急成長アプリのマーケターが語る奮闘の1年 スキマバイトのタイミーとスマホ向けメタバースREALITY

2サイドプラットフォームの「卵・ニワトリ問題」

天野(Liftoff):「配信者と視聴者」そして「ワーカーと企業」の両方を集めなくてはならないという点が、タイミーとREALITYの共通項だと思います。両輪を回すにあたり、マーケティングの難しさを感じることはありますか?

石井(REALITY):たとえばフランス語の配信者が0人の場合、フランスでいくらユーザーを獲得しても視聴者が楽しめる配信は少なくなります。タイミーに置き換えても同じことが言えると思います。求人件数が0のエリアで大勢のワーカーさんを集めても、ワーカーさんが困ってしまいますよね。いわゆる「卵が先か、ニワトリが先か」議論の正解は、わからないままですね。

 サービスの構造上、卵とニワトリが表裏一体とも言えます。どういうことか説明すると、一般的なライブ配信サービスは、視聴者から配信者に対する投げ銭の一部を運営側が手数料としていただくビジネスモデルで成り立っています。一方、REALITYの場合は投げ銭に加えて「アバターを購入する」というマネタイズポイントもあるんです。配信者と視聴者の垣根がないぶん、ユーザーは視聴者であると同時に配信者でもあると言えます。

天野(Liftoff):なるほど。正確には両輪ではなくイコールなわけですね。腹落ちしました。

案件激減のコロナ禍で新規市場を開拓

石井(REALITY):ワーカーさんと企業、何対何ぐらいの割合でアプローチするんですか?

中川(タイミー):本当は「1:1」にしたいですが、エリアによって需給のバランスが違うため、なかなか難しいです。たとえば、渋谷区ならワーカーさんはすぐに集まりますが「明日、地方都市で500人のワーカーを集めたい」と言われても現実的には厳しい。また、ワーカーさんが足を運べる範囲でマッチングを創出しなければならないため、物理的な条件にはハードルを感じることがあります。

天野(Liftoff):人口密度が高いほどマッチングしやすいわけですね。タイミーといえば、コロナ禍前後でワーカーさんと求人案件の内訳が大きく変わったそうですね。詳しくうかがえますか。

中川(タイミー):2019年11月は、ワーカーさんのうち学生の構成比が30%と最も大きかったんです。ところが2022年5月になると、会社員が約40%を占めるようになりました。「日中は会社員として働きながら、夜にアルバイトをする」という働き方を志向される方が増えているようです。

 大きな変化は求人案件のカテゴリーにも見られます。2019年7月は飲食系の求人案件が最も多く、全体の57%を占めていました。緊急事態宣言の発令により、多くの飲食店舗が休業した2020年。営業がアプローチ先を変えたところ、軽作業・物流系の割合が増えたんです。コロナ禍でEC利用が拡大し、各地の物流拠点で梱包や仕分けの求人ニーズが高まったことに加え、飲食店に比べて1拠点あたりに必要な人手が多いことも成長要因として挙げられます。

 2020年当時は逆風の年でしたが、新しいビジネスチャンスを発掘できたという点では、長い目で見ると追い風だったと言えるかもしれません。

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

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MarkeZine(マーケジン)
2023/01/04 10:00 https://markezine.jp/article/detail/40618

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