プレゼン=セールスピッチではない
プレゼンテーションと一口に言っても、その目的にはいくつかのパターンがあります。社内で決裁者に企画を通すため、クライアントに自社のサービスを採用してもらうため、カンファレンスなどの会場でパフォーマンスを競うためなど。いずれにしても、話し手と聴き手に分かれ、多くの場合は聴き手に何かしらの「変化」をもたらすために、プレゼンテーションは実施されます。
つまり、プレゼンテーションの目的は「変化」を起こすことなので、聴き手の認識の変化や態度変容を促すマーケティング活動の一部だと私は考えています。これに対して、多くのプレゼンテーションは、まだ欲しいと思っていない相手に対して一方的に自社を売り込むセールスピッチになっていないでしょうか?
当たり前なのですが、プレゼンテーションがマーケティング活動の一部だとするならば、聴き手=顧客が抱えている問題や、自社に対する現状の認識などを想像した上で、テーマやストーリーを考える必要があります。
ビジネスプレゼンの成否の9割は、事前の構想、準備で決まります。本番のパフォーマンスだけでひっくり返すことができる天才はほとんどいません。ここでは、天才でなくても、どのようなプレゼンテーションの場でも共通して使える、私たちBICPのメンバーが意識的に取り入れている3つの視点を紹介します。