米Googleが、米ネット広告サービス大手のダブルクリックを31億ドル(約3,700億円)で買収することで合意に至ったと、13日に発表した。Googleは、2006年に動画投稿サイトのYouTubeを16.5億ドル(約2,000億円)で買収し、世間を驚かしたが、今回の買収はYouTube買収のほぼ倍の規模となる。
ダブルクリック買収の目的は、オンライン広告でのGoogleの地位を揺るぎないものにするためだ。ユーザーがクリックすることで初めて課金されるシステムの検索連動型広告「アドワーズ」など、ターゲットを絞ったインターネット広告を展開しているGoogleだが、ダブルクリックは、Googleがより広告主が適した場所にオンライン広告を提示する技術を支援することになり、この買収によりGoogleはさらなるオンライン広告の進化、収益拡大を狙う。
ダブルクリックは、1996年に世界初のインターネット広告代理店として設立され、1997年には日本にも進出している。インターネット広告配信の他、Eメールマーケティング、モバイルマーケティング、ウェブサイト分析を基盤とするインターネットマーケティングソリューションの開発および販売も行っている。