インターネット広告用の原稿は「単純転用」ではダメな場合も
ECサイトと提携したアフィリエイトサイトは、管理画面にログインし、リンクを作成するための画面で好きなバナーやテキストリンク、商品画像のリンクなどを選んでソースコードを取得し、それを自分のサイトに貼り付けるという作業を行います。
ECサイトは、アフィリエイトサイトが、リンク方法や張る場所のスペース、ページのデザインにあわせて最適なものを選ぶことができるよう、バナーやテキスト、その他のリンク素材を多種用意してあげる必要があります。
ここが、ECサイト担当者にとって少々悩ましいところです。通常の広告媒体に出稿するのであれば、一般ユーザから見て明らかに「広告スペース」だとわかる場所に張り付けられるし、どういった場所に掲載されるのかということを広告主が事前に確認できるので、最適なバナー原稿を用意するのはさほど難しくありません。
ところが、アフィリエイトプログラムの場合には、数百、数千という、デザインもトーンも訪問者層も異なるサイトの運営者が、いろいろな形でリンクを使うことになるわけです。まじめなニュース系サイトかもしれないし、背景色が黒の、ちょっと怪しげな雰囲気のサイトかもしれません。女性が作ったメルヘンチックなテイストの可能性もあります。
また、商品の購入者が体験レポートを作成し、その文中からテキストリンクされるかもしれないですし、あるいは「○○徹底比較サイト」で、同業他社もずらりと並ぶ表の中にバナーが格納される可能性もあるでしょう。もちろんサイト運営者の「好み」もあります。広告枠を買うのとは違いますので、アフィリエイトサイトがリンクを張ってくれるかどうかは、運営者の気持ち次第です。
「提携はしたけど、ギラギラしたバナーばかりで趣味ではない」そんな理由でリンクを貼らない人もたくさんいます。逆に「かわいいバナーがあったので試しに貼ってみた」という人もいるのです。考え始めるとキリがないのですが、事前にある程度は「どんな使われ方が想定され、またそのためにはどういったサイズ、特徴のリンク原稿が必要なのか」ということを考えておくと、アフィリエイトに喜ばれる気配りの行き届いた原稿を提供できます。