米アップルは5月30日、DRMフリーのミュージックトラック「iTunes Plus(アイチューンズプラス)」の提供開始を発表。日本のアップルも31日に同様の発表を行った。価格は1曲1.29ドル(日本では200円もしくは270円)。オリジナル音源とほとんど区別がつかない高品質の256 kbps AACエンコーディングによる提供となる。
「iTunes Plus」として最初に提供されるのは、レコード会社大手としてはじめてDRMフリーでの音楽配信を認めたEMIの音源で、コールドプレイ、ザ・ローリングストーンズ、ノラ・ジョーンズ、フランク・シナトラ、ジョス・ストーン、ピンク・フロイド、ジョン・コルトレーンのシングルおよびアルバムが含まれるほか、数十ものポール・マッカートニーのアルバムがiTunes Sotreに初お目見えする。日本でも、宇多田ヒカルのシングル「Kiss & Cry」をはじめとする東芝EMIの楽曲を「iTunes Plus」で提供していく。
現在、iTunes Storeで扱っている楽曲データについては、これまで同様DRM付きのまま、「iTunes Plus」よりもやや音質が劣る128 kbps AACエンコーディングで、1曲99セント(日本では150円もしくは200円)での提供となるが、DRMフリーでの配信を認めるレコード会社が現れれば、iTunes Plusバージョンでの提供も増えていきそうだ。また、すでにEMIのコンテンツを購入した人は、有料でiTunes Plusのトラックにアップグレードすることができる。
プレスリリース:「アップル、iTunes Plusを発表」