KLab株式会社は、携帯共通ポイントネットワーク「ケータイコイン」のユーザーを対象に、携帯サイトへのアクセス方法などに関するアンケート調査を実施した。回答者は16,358名。回答者の内訳はDoCoMoユーザーが49%、auユーザーが46%、SoftBankユーザーが5%で、女性が56%、男性が44%、年代では20代、30代が中心。
目的とする携帯サイトへ最初にアクセスする方法を複数回答で尋ねたところ、サイトへのアクセス方法としてかつて主流だった「キャリアのサイト」42%を抜き、「携帯電話の検索サイト」55%が一番多いという結果となった。
2007年2月21日に配信したKLabの調査で、92%が携帯の検索サイトを利用したことがあると答えている。PCだけでなく、モバイルにおいても目的の情報を得るための手段として「検索」を頼りにするユーザーが増えていることがわかる。
「検索サイト」に次いで47%のユーザーが「広告メール」、21%が「バナー広告」からアクセスしている。PCに比べて広告の利用率が高く、広告に効果があることがわかる。広告の中では「広告メール」が「バナー広告」の倍以上の利用率があり、費用対効果が高いといえる。
アクセス方法の上位は、ネット内でクリックしてアクセスする方法が独占したが、雑誌やリーフレットなど紙の広告メディアからの流入と考えられるのが「QRコード」20%と「URLの直接入力」17%の合計37%。クロスメディアに強いとされるモバイルの特徴がここにも表れている。実際には「携帯電話の検索サイト」55%の中にも雑誌など他メディアを見て検索エンジンを利用した人が含まれているはずだが、その比率は今回の調査では把握できていない。
簡単にサイト誘導ができるとされている「QRコード」が20%と少ないのに対し、「URLの直接入力」17%が肉薄している。「QRコード」がQRコードリーダーを開く手間や、うまく読み取れないなど敬遠される一方で、携帯の文字入力が苦にならない人が増加し、URLや検索キーワードの文字入力派が上回っていると言えるのでは。調査を実施したKLabは、発表資料の中で「『紙メディアからモバイルへの誘導と言えばQRコード』という常識は、もはや過去のものかもしれません」として、「最近CMや雑誌などでよく見かける『○○○(キーワード)で検索』という広告手法は、現時点ではPCを想定しているが、今後はモバイルサイトへの誘導もQRコードではなく、この手法が主流になるかもしれません」とQRコードの需要が下がっていくと予測している。
プレスリリース:KLabが携帯サイトのアクセス方法などのアンケートを実施