書籍の内容を検索できる「Googleブック検索」のベータ版を7月5日にスタートしたGoogleだが、翌日6日に、慶應義塾図書館が日本の図書館としては初めて、「Google ブック検索 図書館プロジェクト」のパートナーに加わったことを発表した。
慶應義塾図書館には 200 万冊以上の書籍があるが、今後、著作権の保護期間の切れた書籍約 12 万冊を対象として、Google と慶應義塾図書館は協同して書籍のデジタル化に取り組む。いずれ世界中のユーザーが、「Google ブック検索」で検索をすることにより、書籍の閲覧をすることが可能になる。
Google ブック検索は、世界中の書籍に含まれた人類の英知を検索可能に使用という取り組み。書籍は 2 つの方法でデジタル化されている。1つはパートナープログラムというもので書籍の販売促進のために出版社から書籍を譲り受け、一部のページのみ閲覧可能とするもの。もう1つは図書館プロジェクトであり、著作権の保護期間の切れた書籍を対象にスキャンを行っている。ブック検索は、これら 2 つの取り組みを通して、ユーザーに、他の方法では決して見つけられなかった書籍の情報を提供する。
慶應義塾図書館長の杉山伸也氏は、Googleプレスセンターの発表資料の中で、「Google の図書館プロジェクトにより、デジタル化された慶應の蔵書が、国際的にも広く利用され、世界の研究や教育の進展に貢献することができます。これは、創立者福澤諭吉が 明治時代に情報やメディアの重要性をいちはやく認識して時代を先取りしたことを考える と、まさに慶應が日本で率先して行なうのに相応しいプロジェクトです」と述べている。
プレスリリース:慶應義塾図書館が Google ブック検索 図書館プロジェクトのパートナーに
Googleブック検索画面:Googleブック検索