ネット視聴率調査会社ネットレイティングスが発表した、2007年6月度のインターネット利用動向調査によると、年金記録問題で注目を集める社会保険庁のホームページの利用者数が前年同月比約5.7倍の225万人に急増。通常、官公庁のホームページで上位をしめるのは、国土交通省(168万人)や厚生労働省(133万人)だが、それらを抜いて1位となった。
しかし、意外にも今回の年金記録問題に関する文書や広報資料を集めた特設ページの利用は44万人にとどまり、最も利用者を集めたのは、ホームページ上で年齢や加入期間を入力することにより年金見込額の簡易試算ができるサービスで、97万人が利用。また、ホームページで自分の年金加入記録を確認する手続きに必要なID、パスワード発行申請や実際の加入記録閲覧を行うページにも87万人が訪れたという。
7月17日の社会保険庁の発表によれば、6月のID、パスワードの申請数は50万5836件で過去最高を記録。また利用者の年齢構成比を見ると、40歳代が最も多く(34.2%)、次いで30歳代(25.9%)、50 歳代(21.9%)の順。インターネット利用者全体に占める「40歳以上」の比率は半数以下だが、同庁のホームページ利用者では全体の7割近くを占めていたという。一方、若年層の関心は低く、20 代以下の利用者はわずか5.2%にとどまっている。
プレスリリース:「社会保険庁ホームページの利用者数が、官公庁トップの225 万人に」(PDF)