さくらインターネットは、メール、グループウェア、ファイルサーバ、PCのデスクトップ環境などのオフィスの業務環境を、データセンターにアウトソースできるサービス「ビジネスホスティング」の提供を7月31日から開始する。
「ビジネスホスティング」は、利用者ごとに専用のシステム環境を用意し、オフィス内の各クライアントPCに分散している様々なデータやアプリケーションをシステム上で一元管理することを可能にするサービス。「Exchange」「セキュア・ファイラー」「リモート デスクトップ」という3つのアプリケーションと、データ保存領域として無制限、不停止で拡張可能なSANストレージを提供する。
「Exchange」は、Microsoft Exchange Serverを採用したメール、グループウェア機能で、各利用者専用のサーバ環境となっている。データは利用するクライアントPCではなく、すべてさくらインターネットのデータセンター内に保存されるため、クライアントPCが変わっても、メールボックスはまったく同じ状態でアクセス可能。また、メールのウイルスチェックもデータセンター側で行われる。
「セキュア・ファイラー」は、チアル・アンド・アソシエイツのファイルサーバ「セキュア・ファイラー」を採用したファイルサーバ機能で、高度なファイル監視機能や、堅牢な暗号化技術と認証システムを備えている。文書ファイルの閲覧、印刷、変更、コピーなどの操作をユーザごとに制御可能で、必要なユーザーにだけ機密情報へのアクセス許可を与えることができる。
「リモート デスクトップ」は、利用者専用のサーバで構築したMicrosoft Windows Server 2003上に、ユーザーごとのデスクトップ環境を構築して提供するサービス。手元のクライアントPCからサーバにアクセスするだけで、どこからでも同じデスクトップ環境で業務が行えるうえに、データはクライアントPCには保存されないため、情報漏えいのリスクなどを大幅に軽減できる。リモートデスクトップに接続できる端末であれば、Windowsだけではなく、Mac、Linuxなど幅広いOS、ハードウェアでの利用が可能となっている。
プレスリリース:「「ビジネスホスティング」サービス開始に関するお知らせ」(PDF)