本日(7/31)スタートしたKDDI「au design project」による展覧会「ケータイがケータイし忘れていたもの」展で、MarkeZineでもおなじみの猪子氏率いるチームラボが、インターフェイスデザインにフォーカスした、actface(アクトフェイス)[リズムとプレイ]というコンセプトモデルを展示している。
actfaceのコンセプトは「コンテンツインターフェイス」。携帯を使うことそのものが楽しい、それに触れること自体が目的にもなり得るようなインターフェイスを提案している。どんなにかっこ良くデザインされていたとしても、機能のために「しょうがなく」使うものでしかなかったインターフェイスのあり方を問う試みだ。
具体的には、携帯を扱う操作が美しい水墨画になる「リズム」と、電話帳の人々がゲーム的な世界を形成する「プレイ」の2つのモデルを提案している。
電話をかける、メールを打つための操作のリズムを水墨として可視化する「リズム」は確かに美しいが、とりわけ秀逸なのがもうひとつの「プレイ」だろう。
ユーザーの生活を携帯電話のインターフェイスの向こう側にゲーム的な物語として映し取ることで、インターフェイスのこちら側である現実世界での、物語を「プレイ」する主人公としての自分の存在感が却ってリアルに立ち昇る。
直接的な表現は異なるものの、水墨と同様、日本人の伝統とも言える2次元的・ファミコン的なグラフィックで描かれた世界がカワイイ&ちょっと切ない、素敵なインターフェイスだ。
9月2日まで東京原宿で開催される「ケータイがケータイし忘れていたもの」展に、ぜひとも足を運んでいただきたい。
「ケータイがケータイし忘れていたもの」展
会期: 2007年7月31日 (火) ~9月2日 (日) 10:00~20:00
会場: KDDIデザイニングスタジオ (原宿) 1st
入場料: 無料
※9月上旬~中旬、名古屋ミッドランド・スクエアでも開催予定
※詳細は「ケータイがケータイし忘れていたもの」展ウェブサイトにて
【ご案内】チームラボの猪子氏が、MarkeZine主催のセミナー型イベント「MZ Day 2007」のパネルディスカッションに登場する予定です(9月7日)。ぜひご参加ください。