慶応義塾と電通は、3D仮想空間サービス「セカンドライフ」を含む、メタバース(仮想空間)における、社会的、制度的な課題や遠隔教育などの発展などについて共同研究を実施することを7月31日に発表した。
電通は2007年8月にセカンドライフ内に仮想都市空間「バーチャル東京」開設を予定しており、そこに「慶應義塾セカンドライフキャンパス」を設置する。キャンパスの土地および管理権限は慶應義塾大学SFC研究所に提供され、共同研究グループは、このキャンパスを拠点として実証実験を行う。
慶應義塾はKEIO University SFC Global Campusなどを通じて行ってきた遠隔授業の手法をもとに、新しい教育を模索するとしており、その一環として大学の正規科目の講義をセカンドライフ内で公開する、国内初の試みを行う。また、セカンドライフにおける生活者の行動、および仮想通貨などの経済活動についての研究も実施し、技術的側面については開発元のリンデンラボと提携も予定している。
研究に参加するのは、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス・SFC研究所から、村井 純 環境情報学部教授、稲蔭正彦 環境情報学部教授、金子郁容 政策・メディア研究科教授、國領二郎 総合政策学部教授ら。電通はマーケティング部門、メディア・コンテンツ部門が参加するほか、電通グループ各社の協力を得て、運営支援を行う。
プレスリリース:「慶應義塾と電通がセカンドライフ内での共同研究を開始 「慶應義塾セカンドライフキャンパス」で、日本で初めて大学の講義を公開」 (PDF)